月並みながら
2012.05.12
紅いカアネイションやら薔薇やらを買い求める今時の若者を見かけるこの季節・・・さふ、本日は「母の日」であります
わたくしには、「母」と呼ぶ人が二人居りまして、、 一人は生みの母 もう一人は紳士のお母様である義母
わたくしを産んだ母は長く保育士をしておりまして、当世では珍しくないものの 両親共働きの家庭でありました
「女でも手に職を持つべし」を体現する「新人類」の母は所謂昔気質な祖父と若き頃ぶつかったこともありましたが、
負けず嫌いな彼女は 決して得意ではなかったであらふ家事と仕事を精一杯両立し 父と共に育ててくれました
仕事では決断力を発揮していたであらふ母も、今では涙もろく 娘二人を持つせいか心配性のおせっかい好きで、
先日は海外用のスウツケイスを購入するのにああでもかふでもないと 半月も悩んで居りました
かたや 朝早くから遅くまで仕事の義父を支え、家庭を切り盛りしながら男三兄弟を育て上げた紳士のお母様
「男子厨房に入るべからず」の世代 ましてや元来「肥後もっこす」つまり頑固が身上の殿方多きご当地柄ですもの、
飛んだり跳ねたり手のかかる息子達を抱え、一人家事をこなすのは簡単なことではなかったことでありませふ・・・
男系家族ゆへか否か、「マアいいたい」が口癖の 些細なことにこだわらない楽天的で竹を割ったやふなお母様、
「便りがないのは達者な証拠」と 商いを生業とする息子夫婦を暖かくもそっと見守って下さって居ります
同じ戦後のベビイブウム生まれの二人が全く異なる人生を歩み、正反対の気質が形成されたことが大層興味深く、
またどちらの生き方もわたくしには出来るだらふかと 畏敬の念を抱かずにはおれません・・・
良し悪しは別として封建的な前世代と対峙し、新しき生き方を模索してきたであらふ戦後世代の父母たち、
かたや高度成長期や泡沫(バブル)景気の恩恵も実感することのなかった第二次ベビイブウム世代のわたくしたち、
どちらが幸福で希望に満ち溢れた時代であるのかは測りやふが御座いませんけれど、
当世では「職業婦人」が当たり前となり 「イクメン」なる超新人類が登場するまでに到った背景には
母たち戦後世代の陰なる苦悩と葛藤と挑戦の歴史があったことは言ふまでもないことでせふ
デパアトで赤ん坊を背負い荷物を抱え、妻の買物を待つ男性の姿など 昔は考えられない事だったと母は言ひます
わたくし達世代が次なるベビイブウムを生むことは最早なささふなこのご時勢では御座いますけれど、
せめて子らの世代は少しでもより良き時代であってもらいたい・・・ 如何なる世も親は願ってきたことでありませふ
月並みですけれど、、 何時も有難ふ御座います
さふして、、、、 願わくば末永く達者で居てください

Pearl



















