パーマネント娘



自営といふ名の自由業の職業柄か、、、、?

朝がやや苦手なわたくしですが、近頃は7時過ぎに目が覚めて

NHKテレビ小説『ひよっこ』の主題歌「若者の広場」を聴きつつ 身支度をしております



ご覧になっている方はお馴染み:主人公が集団就職であっせんされたラヂオ工場、

その女工さんの中に、わたくしが学ぶ美容学校の教科書に登場する美人さんが居り、
毎日チラとお見かけする姿が 何故か他人とは思えないこの頃



☆   ★   ☆   ★   ☆   ★



さて、集団就職する地方の若者が「金の卵」と持て囃されたはるか前・・・

海の向こうでは、「パーマネントウェーブ」なるものが乙女心に火をつけておりました


Unusual and Bizarre Beauty Devices in the 1930s and 1940s (10)_512


1920年代頃から米国で普及し始めた、世にも不思議なこの機械・・・

『E.T』のあるシーンが脳裏によみがえるのは、わたくしだけでせふか


パーマにつきましては日本パーマネントウェーブ液工業組合のHPに詳細があり、

ご興味ある方はお読み頂くと面白うございます → パーマの歴史




エドワーディアン期の身づくろいをする乙女・・・ この頃は、床にぞろびく長さの髪を持つ女性は珍しくなかったとか
複雑に髪を結い上げ、コルセットをしめ着飾って 裕福な殿方の気を引くのが乙女の最大の関心事でありました

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第一次世界大戦時、戦地にとられた男手を補い家計を支える為 働きに出た女性たち・・・

1910年代までは「乙女の命」とも言われ 艶やかな長髪は豊かさの象徴でもあったのが、
髪を結うのに時間がかかり、労働で汚れた髪が不潔になるため「断髪」が流行、、、

どうやら、欧米でのボッブスタイルの流行は、お洒落よりまずは合理的なものであったやふ


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(嗚呼、実はスッキリしたのよネ・・・)  そんな声が聞こえてきそうです


その後、時代を経ると・・・ 乙女の髪は殿方に見初めてもらう為だけのものではなくなり、

自分を彩る為に こぞって銀幕スタアを真似た最新式のパーマネントウェーブがあてられました



さて、この「パーマネントウェーブ(半永久的な巻き髪)」なるもの・・・

なにしろ髪のうねりの美しさが肝、でありますから それを引き立てる装飾品が大流行!

ヘアコームやピンなど、装飾性や遊び心に富んだものが沢山生み出されました


今宵は、先日フランスより届いたものを含めまして・・・ 
1930~40年代 乙女の胸躍らせたであらふ髪飾りたちをご覧頂きませふ


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お月さまや星は、1930~40年代を代表する夢見るモティーフ・・・
暗い世相の時代だからこそ、浮世離れしたロマンティックなものに憧れました




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まばゆいラインストーンをまとった、銀幕の輝くスタア女優たち
鼈甲に似せた飴色オールドプラスティックやセルロイドは時代の馨り






パーマネントウェーブと同じく、永久に続くものなどきっとないと知っていながら・・・

いつの時代も、乙女心はいじらしいものであります


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若者の瞳に映る景色



フランスに韓国に・・・

世界が注視する大統領選の結果が 続々と明らかになってきておりますネ



注目したいのは、「白票」と「若者の政治関心の高さ」、、、


どちらの国も、大統領を自ら選べる直接民主制ゆえといった要因もありませふが

(選挙に行ってもきっと変わらないから・・・) ではなく、
敢えて白票を投じに投票所へ足を運ぶ、デモに参加して声を上げる、

コレって 正統で自由な意思表示だと思うのでアリマス



☆   ★   ☆   ★   ☆   ★



先日の『戯れ言』の舞台:1960~70年代のロンドン・・・

時を同じくして 米国:サンフランシスコでも、大きなうねりがおこっておりました


お馴染み、「LOVE&PEACE」を掲げた”ヒッピー”と呼ばれる若者たちが、

シスコのヘイト・アシュバリーを拠点に展開した 闘争と音楽とドラッグに愛の日々・・・



のちに反戦歌としてもカバーされた、スコット・マッケンジーの「San Francisco (邦題:花のサンフランシスコ)」・・・
(いつかサンフランシスコに来ることがあるならば、頭に花を飾っておいでよ・・・)
無論、当時の熱気は知る由もないわたくしですが、ロスに住む先輩のカーステレオからよく流れた、思い出深い曲






泥沼化するヴェトナム戦争の中、カリフォルニアのヒッピーは、反戦活動のスローガンに
「武器ではなく、花を」を掲げ・・・集会には、頭に花を飾った若者達が集まるやふに


今となっては、一時の夢物語だと揶揄さることも多いヒッピームーブメントですが、

若者が未来を信じえた最後の世代、といっても過言ではない現状を思うと・・・

「San Francisco」の映像に登場する彼らの瞳が、妙な輝きを帯びて見えるのは不思議なもの


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さて、今宵はそんな闘争の時代 頭に花を乗せた若者が好んだ・・・

インド等の東洋趣味がムンと漂ふ ブラウスのご紹介と参りませふ

ロンドンファッションが、街角のアスファルトの馨りのするものだとしたら、
こちらは、芝生と土の馨りがする ともたとえられさふな、、、


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国境もない原始世界に憧れたヒッピーは、東洋文化に傾倒してゆきました
金糸刺繍やスパンをまとい、何連もの首飾りをさげ・・・ギター弾く男女が浮かぶ
珊瑚風ビーズ首飾りの詳細はコチラ・・・
シノワズリ首飾りの詳細はコチラ・・・




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バティック染めも、ビートルズはじめ時のスタアたちが好んだ時代の布
インド楽器:シタールの響きが今にも聴こえさふな、音を感じさせるチュニック
ジャワ更紗チュニックの詳細はコチラ・・・




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鮮やかな刺繍やタイダイ染めは、インドの伝統的手工芸の一つ・・・
手には花、バタフライをかたどったブラウスをまとい・・・ 心はユートピアへ
バタフライブラウスの詳細はコチラ・・・
数珠十連首飾りの詳細はコチラ・・・





ヒッピームウブメントから半世紀の今、、、


キャメラに向かって開く二本指が ピース(平和)を指すサインだと知る世代も少なくなりました

若者の瞳に映る景色が、スマホの画面のみだった・・・ としたら、

ホラー映画よりもそら恐ろしい 仮想現実社会であります


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プリントの別天地



鳥のさえずりと早々に日の差す気配に、自然と早く目覚めるこの頃・・・

つつじも見頃を迎えております




この季節になると、がぜん恋しくなるのが 目も覚めるプリントもの、、、

何故って、さんさんと照り注ぐお日様に映えるから、とは言うまでも御座いませんネ


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大胆不敵なプリントの発信源と言えば、スウィンギン’ロンドンなくしては語れません

1960~70年代にかけて、マリー・クワントやビバと並び一世風靡したのが、

オジー・クラーク&セリア・バートウェル夫妻・・・


セリアの手がけたテキスタイルを元にオジーがデザインをおこす、

稀代のカップルが手がけた”芸術”は ジェーン・バーキンやミック・ジャガー夫妻など、
当時の”IT”で絵になるセレブリティたちをも虜にしました

まさに街角から生まれるファッション:流行の先駆けともなったロンドン・・・

その代表格:オジーの天才的な布使いは どこか1930年代の面影を漂わせ、
トム・フォードなど現代のモオドの担い手たちにも強い影響を与え続けております


☆   ★   ☆   ★   ☆


今宵は、そんなスウィンギン’ロンドンの影響を強く受けたであらふ・・・ 

懐かしいやふで斬新な、プリントの別天地に皆様を誘いませふ


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アール・ヌーヴォー期の乙女達がユリの楽園に遊ぶ、デカダンなブラウス
スクエアの胸元にベビードールラインがまさにロンドンの街角のムウド!
アール・ヌーヴォー風柄ブラウスの詳細はコチラ・・・




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サイケなマーブル柄にラッフル使い、1930年代と70年代が混在したカオス世界
首元にはアメリカのテキスタイルブランド:Veraの蝶柄スカーフにて、絹を重ねて
マーブル柄ラッフルドレスの詳細はコチラ・・・
イタリア製マガジンバッグの詳細はコチラ・・・




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こちらは絹でもろうけつ染めのタイシルク、総孔雀柄がまさしく別天地デス
ハンドメイドのブラウスは、バルーン袖に着物風カシュクールがエキセントリック
水引風ビーズ首飾りの詳細はコチラ・・・




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同じくタイシルクのセットアップは、東洋の草花紋様が中性的な魅力を放つ
パフ&バルーン袖に高いウエスト、グラムロックの芽生えも感じさせます
タイシルクセットアップの詳細はコチラ・・・






かつて圧倒的な強さを誇った大英帝国も、EU離脱を決断した今・・・
スウィンギン’というより、シェイキン’(激震の)UK、と化した様相


ロックにパンクにグラムに・・・

柄の洪水にも思える、自由奔放なストリートファッションの源泉:ロンドン、

そこは、階級社会に抵抗する若者たちが発散するエネルギーに満ちた 別天地


サアテ、海を隔てたお隣 フランス大統領選は 如何に・・・・・・・!?


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愛しき哉、一期一会


初夏の夕暮れ、草いきれのにおい、、、

何故だか妙に 懐かしく思ったり




先ごろ、ふたつの出逢いがありまして・・・


ひとつは かれこれ十年近く切望していた『Les Femmes Aux Cigarettes(女と煙草)』、

”最も偉大なアマチュア写真家”と称されたラルティーグによる撮りおろしは、 
1920年代末、煙草を吸うマドモアゼルやマダムのみ写された写真集

第一次大戦後、社会進出し 自立した女性の象徴:シガレット・・・
被写体となった有名無名の舞台女優や踊り子たちの、開放感や神秘に満ちた表情ったら!


女性が煙草を吸う姿をセクシャルなもののとらえた時代の馨りが ムンと漂ふやふ
ついに手元に来てくれたこの一冊、生涯のバイブルとなることでせふ


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◆ラルティーグ◆
フランスの裕福な家庭に生まれたジャック=アンリ・ラルティーグ (1894-1986) が父親からカメラを与えられたのは、7歳の時・・・
幸せな瞬間がすぐに目の前から消え去ってしまうのを幼いころから恐れていたラルティーグは、
そうした瞬間を残していけるカメラという新しい“魔法の機械”に夢中になり、生活のあらゆることを写真におさめました
なかでも、スポーツやジャンプ、自動車、飛行機といった様々な動きをとらえることへのひときわ高い関心や、
心霊写真のような写真ならではの表現へのあくなき探求心は、ユニークで鋭い視点の作品を生み出しました
(埼玉県立近代美術館 HPより一部抜粋)




◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇



もうひとつは、、、

当店史上、色々な意味でおそらく最もスケールの大きなドレス
トレーンぞろ引く、神々しい全身像は 一枚にはとっても収まりきれません!!



元来は、とあるお客様のオーダーにより知人が買い付けたものの、
ちょっぴりお体の寸法が大きくなり、泣く泣くキャンセル・・・その後お蔵入りしていたとのこと


さほど古いものではなけれど、きっとステージ衣装等の類いとして作られたものでせふ

先程の『Les Femmes Aux Cigarettes』の中では、舞台女優のマダムが着ていそうな・・・

浮世から遊離した、セ・マニフィーク(お見事)!なドレス


素敵な貴女様に、もしくはふくよかな寸法からしてドラアグクイーンの貴方も 如何?


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胸から腰にかけて、びっしりと縫い付けられた金糸やビーズにスパン・・・
舶来の珍しい格子チュール生地にはカラーストーンが散りばめられ、
膝下からのびる箔プリント地の裾からは紅いトレーンがどこまでも長く広がる

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四十路近くなりますと、全ては必然かもしれぬと考えるやふになりました

出逢ふべき人やものとは、遅かれ早かれ 導かれて巡り合うもの



嬉しきご縁も、切ないお別れも・・・

気の遠くなるやふに永い宇宙の営みの中ではほんの一瞬、

だからこそ、愛しき哉・・・ 一期一会!


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ドラスティックな世界


ジリジリと照りつける日差し、、、

嗚呼、手の届くそこまで夏はやってきております


◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆



年明けの春夏コレクシヨンで、興味深いニュースが目をひきました


「ウェディングドレスの女王」との異名を持ち、ターバン帽がトレードマーク・・・
と申せば 皆様お馴染みのデザイナー:桂由美さん でありますが、


「現代ファッションに友禅の美を」をテーマにパリコレを始めて6度目の今年、

テーマは な、な、ナント… 「若冲を着よう」!!

生誕300周年の昨年、未曽有のブームを呼んだ奇才:伊藤若冲から着想を得、
若冲作品を鑑賞するだけでなく、「着よう」と呼びかけることにしました、とのこと


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”江戸奇才のひとり”と呼ばれ、近年急激に評価が高まった若冲・・・

「余白の美」や侘び・さび、といった日本の伝統的な美意識はどこへやら、
目一杯びっしりと描かれた猫や鶏図に度肝を抜かれた方も多いことでせふ


曼荼羅絵のやふに、毒々しくシュールな世界観は江戸に宇宙人が降り立ったやふ!

斬新な構図、緻密なのにどこか現実離れした画風は 時空を越え大衝撃を与えました



では、ドレスの女王が手がけた”若冲”は如何に・・・!?
お時間許す方は、大画面にてじっくりと ・・・めくるめく混沌世界をご覧下さい





いまや、正統派のウェディングデザイナーといった印象の強い桂由美さん・・・

和装で神前式が当然の1964年より、日本初のブライダルファッションデザイナーに、
その時点で 彼女も十分にトンだ感性や先見の明をお持ちだったのか否か


”ブライダルと言えば桂由美”、そんなバブル期を経、洋装結婚が一般化した今、、、
彼女は原点である日本の美を世界に広めようとしている・・・ 興味深い現象です



さて、今宵は 桂由美デザインを含む、ドラスティックなフォーマルドレスのご紹介


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朱赤のシャンタン地がモダン日本、桂由美によるフォーマルドレス
牡丹柄の総ビーズバッグは、どこか若冲画のダイナミックさを髣髴とさせて




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大胆な薔薇が衝撃的なドレスは、1950年代と80年代の時代の勢いを感じさせマス
柄のもつ力強さ、光沢を抑えることで生まれるエレガンスを堪能できるドレス!
赤花プリントドレスの詳細はコチラ・・・






思えば、ユミカツラの代名詞:ターバンはまさに かつての東洋趣味の象徴、、、


ドラスティック…  ”劇的な”世界を投影したかのやふな、

東洋と西洋、いにしえとハイテク現代が混在するカオスさが 「今」なのかもしれません


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福岡に御座います、フランス中心の
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