月並みながら


紅いカアネイションやら薔薇やらを買い求める今時の若者を見かけるこの季節・・・さふ、本日は「母の日」であります




わたくしには、「母」と呼ぶ人が二人居りまして、、 一人は生みの母 もう一人は紳士のお母様である義母

 

わたくしを産んだ母は長く保育士をしておりまして、当世では珍しくないものの 両親共働きの家庭でありました

「女でも手に職を持つべし」を体現する「新人類」の母は所謂昔気質な祖父と若き頃ぶつかったこともありましたが、

負けず嫌いな彼女は 決して得意ではなかったであらふ家事と仕事を精一杯両立し 父と共に育ててくれました

仕事では決断力を発揮していたであらふ母も、今では涙もろく 娘二人を持つせいか心配性のおせっかい好きで、

先日は海外用のスウツケイスを購入するのにああでもかふでもないと 半月も悩んで居りました



かたや 朝早くから遅くまで仕事の義父を支え、家庭を切り盛りしながら男三兄弟を育て上げた紳士のお母様

「男子厨房に入るべからず」の世代 ましてや元来「肥後もっこす」つまり頑固が身上の殿方多きご当地柄ですもの、

飛んだり跳ねたり手のかかる息子達を抱え、一人家事をこなすのは簡単なことではなかったことでありませふ・・・

男系家族ゆへか否か、「マアいいたい」が口癖の 些細なことにこだわらない楽天的で竹を割ったやふなお母様、

「便りがないのは達者な証拠」と 商いを生業とする息子夫婦を暖かくもそっと見守って下さって居ります



同じ戦後のベビイブウム生まれの二人が全く異なる人生を歩み、正反対の気質が形成されたことが大層興味深く、

またどちらの生き方もわたくしには出来るだらふかと 畏敬の念を抱かずにはおれません・・・


良し悪しは別として封建的な前世代と対峙し、新しき生き方を模索してきたであらふ戦後世代の父母たち、

かたや高度成長期や泡沫(バブル)景気の恩恵も実感することのなかった第二次ベビイブウム世代のわたくしたち、

どちらが幸福で希望に満ち溢れた時代であるのかは測りやふが御座いませんけれど、

当世では「職業婦人」が当たり前となり 「イクメン」なる超新人類が登場するまでに到った背景には

母たち戦後世代の陰なる苦悩と葛藤と挑戦の歴史があったことは言ふまでもないことでせふ

デパアトで赤ん坊を背負い荷物を抱え、妻の買物を待つ男性の姿など 昔は考えられない事だったと母は言ひます

わたくし達世代が次なるベビイブウムを生むことは最早なささふなこのご時勢では御座いますけれど、

せめて子らの世代は少しでもより良き時代であってもらいたい・・・ 如何なる世も親は願ってきたことでありませふ




月並みですけれど、、    何時も有難ふ御座います


さふして、、、、  願わくば末永く達者で居てください     



mother_400.jpg


パールHPへようこそ
Pearl


タイヨウノメグミ



生命あるものすべてにとって、太陽は命の源です

太陽なくして今の地球は存在しなかったでせう…



最近凝っております


干し野菜に



干すことにより生の野菜とは違った食感が生まれ、味に深みが増し、いいダシも取れてさらに栄養分も増すとか…

最近我が家のベランダには毎日何かしらの野菜が太陽の光を浴びております





P1080066_400.jpg

干しエリンギと干しねぎで作ったから揚げ丼です

P1080077_400.jpg

美味でした



わたくし意外と家庭的ですが

イカガデスカ?



パールHPへようこそ
Pearl


お国違へば・・・



所謂黄金週間に入ったお方、さふでないお方ともに 皆様如何お過ごしでありませふか、、、

「商い柄、黄金週間とは一生無縁かも知れないわねヱ」等といふ会話さへ最早話題に上らない真珠家であります





少し前より、ご縁がありまして 主に婦人服で欧州のお品に加え 亜米利加のお品を扱わせて頂いて居りまして、

日頃当方で欧州の古いものに親しんで頂いていますお客様にも是非、両者の違いの面白さを感じて頂きたく、

帰省やら催し物の多きこの黄金週間に合わせ、構成やら趣向を少々変えて御座います・・・

ご興味がおありの方もそうでもない方も是非、麗らかなる陽気にまかせてご来店下さいまし、、、



と申しましても、主なる取り扱い年代は共に1930〜50年代 どう違うのか知らん、と思われるお方も居られませふ

ところがどっこい、出自は同じアングロサクソン人種であってもお国変われば国民性が違ふのは勿論の事、

音楽、モオドなど多岐に渡り 趣味嗜好がかなり異なってくるのは大変興味深いことであります




一言で申しますと、例えば仏蘭西人好みはシック だとしますと、亜米利加人好みは華やか と言えませふか・・・


元来、陸続きである欧州は領土奪い合いの歴史も長く、各々の国の同時性を守りおもんばかる傾向にありました

それが当世もなお、毛織物にレエス、硝子工芸やら革細工やら… 国による伝統工芸が残る所以でもありませふ



他方 亜米利加は先住民のインディオ、隣するメキシコやハワイ 黒人文化等の融合体でもある多民族国家、

文化の融合によるその色鮮やかな色彩感覚や単純明快で柔軟な感性は、世界的に見ても特異な発展を遂げました

第二次大戦前は欧州から最新モオドを「輸入」していたのが一転、大戦の混乱を期に自国でまかなう必要性が出、

膨大なる人口に対し 亜米利加発の独創性溢れる趣向を凝らした品々を輩出する所以となったやふであります

また、他方ではジャズやらチャアルストンやら活動写真やらの文化を欧州はじめ世界に「輸出」、

クラシックやら民族趣向一辺倒であった欧州の人々の度肝を抜き、衝撃と共に多大なる影響を与えた彼らは、
 
シャンソンに染まっていた1920〜30年代の仏蘭西においても「巴里の亜米利加人」と呼ばれるほど、羨望の的でした



30s 1_400




戦前戦後といふ特殊事情も加わり 欧州各国と亜米利加とは互いに影響を与えつつも独自の発展をみせたのでせふ

そのやふな違いは、特に1930〜50年代を中心にお洋服や装飾品の色調やら嗜好の違いに見て取れますことから、

お客様によっては亜米利加的趣向を好む方、欧州的趣向を好む方と自然と分かれるのもまた面白いものであります



真珠開店当初は亜米利加と欧州共に買い付けに参っていたわたくし共からしますと、どちらの文化も甲乙付け難く

繊細で誇り高き欧州の人々に混じり 少々緊張気味で「平たい顔」を引っさげ蚤の市などを廻っておりますと、

人懐っこくお喋りでチョイとお節介な、亜米利加の人々やホットドックの馨りを時に恋しく想うことも御座います



年代の好みや趣味嗜好を大切にするのも素敵なことですが 時には国や文化に対する先入観にとらわれず、

素直な感性で目の前のお品と本能のままに向き合うのもまた 新しき自分探しとなるのではないでせふか

なほ、今宵の『戯れ言』は 仏蘭西・亜米利加両国の国旗共通色に由来してこの二色にしております、、、気付かれましたら是幸い




パールHPへようこそ
Pearl


ハジメマシタ・・・



さて、本日は久々に 季節のお品のご紹介と参りませふ、真珠では密かに愛好家の多き「半袖のにっと」であります



こちら、わたくしの洋服棚の中においても気付くと増えているといふ 一昔前の郵便局の定期預金のやふな類・・・

丁度日中20度を超えるやふになり 目に青葉が眩しいこの季節から初夏にはもってこいのお品でして、

思わず軒先に 「カキ氷ハジメマシタ」ならぬ 「半袖にっと はじめました」と掲げたくなるかどうかは別として

毎年の風物詩の如く 衣替えと共に「嗚呼 そろそろダナア」と移ろい行く春から夏の訪れを実感させてくれます


姉さま、貝殻から潮音がすることよ・・・ 素敵ネエ
ところで○○ちゃん、あたくし達の日本髪に水着とは如何なものかしらん、、、


swimwear_400.jpg





特に70年代までのこの手のものは 細畝のリブ地に細長いシルエットが美しく身体に添いまして、

腰高のパンタロンやらスカアトに入れてもよし、出してベルトを締めてもよし、そのままでも勿論よし・・・

袖口やら腰に長いリブを配したり 小銭程度しか入らぬ小ちゃなポッケにやたら数多きだまし釦のあるものなど、

思わず「アレマア〜」と言わずに居れない いと可愛らしき必要無駄の数々にお洒落心を擽られることもしばしば


真珠で扱いますのは、主に仏蘭西などを中心とした欧州物でありますが

時に半袖なのに羊毛100%製だったりと 果たして何時着ればよいのかしらん、、と思い悩むお客様もおられる一方

亜米利加西海岸やら 短い欧州の夏を経験なさった方なら一様に 「成る程ネエ」と腑に落ちるやふであります・・・

といいますのも、あちらはほぼ一年中湿気とは無縁の地でありまして カラリと乾燥した気候ですから

日中袖なしやら半袖のにっとで過ごし、寒暖差ある夜は革ジャンパアを羽織って一パイ引っ掛けに街へ急ぐ男女、

若しくは対のカアディガンを優雅に肩に掛け、ビストロにてグラスを傾けるマダムの姿等もよく目にする光景



とはいえ、我が国ではご存知のやふにうだるやふな真夏がもれなく毎年訪れるのでありますから、

真夏直前迄は一枚で愉しみ、初秋以降はカアディガンやら羽織物と共にお召しになると大変結構かと存じます

また、その多くはアクリル製やらサマアウール製のものも多くありますので さほど扱いは難しく御座いません


わたくし個人的には セイラア襟風の趣向やマリンルックに相も変わらず目がないのでありまして、

襟下にリボンを通して用いたり、釦を袖口やら襟元に縫い付けたりしながら愉しんでおります



この度は、この夏に向けてお出しした中より数点、スカアフと定番のベレエを用いましてあわせて御座います

中には有難き哉、既にお客様のもとへ旅立ったものもありますが、この夏のすたゐるのご参考になりましたら幸い



P1070323_400.jpg






P1080040_640_400.jpg


P1080032_640_400.jpg




パールHPへようこそ
Pearl


白と黒、光と闇




先日、封切り早々 真珠家が排観して参りましたるは 『The Artist』・・・

舞台はサイレントからトオキイ映画への移行期の1920〜30年代と聴けば最早行かない訳には参りませぬ

日々目覚しい進歩を遂げます3DやらCG編集やら 果ては漫画実写版にリメイク版映画が全盛期のこの御時世に、

仏蘭西人監督が華やかしころのハリウッドへのオマアジュとして 原点とも言へる白黒無声映画に挑む、、、

これだけでも何かしら 皮肉まじりのユウモアと映画への偏愛を感じてしまふのはわたくしの穿った見方でせふか






先日「戯れ言」でも触れた笠置シズ子女史の例然り、ホントにマァ わたくし始め一般大衆とは勝手な生き物でして

笠置ブギに浮かれる間も無くひばりマンボに踊り、越路シャンソンに染み入るのでありますから嗚呼 世は無常・・・

されど、笠置さんが凄かったのは 世間の求めるいつも陽気な「笠置シズ子」像を見事に体現しつつも

世に浮いた時も沈んだ時も常に俯瞰し 決して自分を見失うことなく 謙虚で居られたことにありませふ

歌手引退後は後年の「懐メロ」ブウムにも一切流されず、転身した女優業に生涯邁進した潔い一面もありました



女性といふものは結婚・出産・子育てと 常に変化する周囲の環境に適応する能力が本来非常に高いさふでして、

「女々しい」等といふ言葉とは裏腹に、背に腹は換えられぬ困窮時の腹の括り方はまさに見事と言ふよりありません


他方、男性といふものは狩猟・農耕民族問わず 家族を守るべく日々の糧を得るため元来縄張り意識が強く、

得てして帰巣本能も強いこともあって必然的に保守的かつ 環境変化に弱き生き物になったやふであります


ですから、一概には言えませんけれど 恋愛にしても仕事や生き方にしても女性は良くも悪くも変わり身が早く、 
男性は良くも悪くも過去に固執して生きて行く生き物であるとも言えませふ、、
 
演歌の華である「貴方を忘れられない私」といふ女性像を作詞するのがほぼ男性であることもうなずけます



the artist_320



さて、当の物語はと言いますと 古典的かつ判り易く 二人のスタアの栄枯盛衰物語に恋模様が絡むといふもの

何しろ、無声映画においては 最低限の字幕のみで観客に状況やら感情やらを伝える必要がありますので、

今昔問わずその物語は複雑であってはならず、かつ演技は大袈裟であるべきものであったわけでせふ


過去の栄光(サイレント)を捨てられず 新興勢力(トオキイ)を批判するしか身を立てる術ない往年の男性スタア、

かたや時代の波に乗り 彼に見出された「beauty spot(つけぼくろ)」によりスタアの階段を駆け上がる新進女優・・・

葛藤しながらも次第に己や現実と向き合って行く彼の姿に見え隠れする 不器用な男の哀愁といじらしさ、

これまた変わらず彼に寄り添う老いた運転手と 変わり身早き容赦ないショウビズ界との対比、、、

さふして、最後に彼に遺されたものは果たして?? ・・・と詳細は御覧になる方の為にも触れないことと致します

劇中の調度品やお洋服であったり、芸達者なワンコだったり、見所は十人十色であることは勿論言わずもがな・・・



the artist 2_320

The_Artist3_320.jpg



無論、こののち時代はトオキイから天然色映画へ、映画からテレビジョンへ・・・と留まることなく移ろいますけれど

本当に得がたいものは名誉でも栄光でも地位でもなく、いつも変わらずに己を信じられる心持と

これまた変わらずに 暖かくも厳しくも傍に居て下さる人々 なのではないかしらん、、と思ふ夕べでありました


今宵は、本作唯一の楽曲『Pennies from heaven(和名:お金は降るよ、とても資本主義的な題名であります!)』

をお聴き頂きながら お別れすることと致しませふ、、、







パールHPへようこそ
Pearl


プロフィール

Pearlマダム&ムシュウ

Author:Pearlマダム&ムシュウ

福岡に御座います、フランス中心の
ヴィンテージ・アンティークショップ
Pearlのマダム&ムシュウによる
日々の戯れ言を綴った日記です

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ




検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
このブログをリンクに追加する
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
ブログランキング・にほんブログ村へ