ラヴ クレイジー! ~その壱~



先日、少し早めに店を閉めさせて頂き、中洲ジャズ二日目の夜を堪能しました


真珠夜會でもお馴染みの貴賓館前ステージでは、オールド上海ジャズバンドを・・・
李香蘭の持ち歌など、まるで戦前の上海の熱気を偲ばせるやふな情緒

ステージを移動し、同夜會にも出て頂いたSweet Hollywaiiansを・・・
凄腕の演奏技術での古いハワイアンナンバー、心は上海からハワイへ

最後は、暖かいお人柄伝わるバンバンバザールによるスウィングジャズ定番曲、
「No music, No life」とはどなたの言葉か、興奮冷めやらぬ中洲をあとにしました


 
◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆



世の中には、「No mode, No life」といふ方々もおられませふ・・・
寧ろ、音楽とモオドはかつて切っても切れないものでしたが、今はハテ如何に?・・・   


先だって、「ニットの女王」と呼ばれたソニア・リキエル女史逝去の報道を耳にしましたが、
トレードマークの赤毛ソバージュヘアと、いくつになってもダークなアイシャドウ・・・
最後はパーキンソン病と闘いつつも、巴里の女性らしい粋な毒っ気がチャーミングでした


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70年代のロンドンを体現した伝説のBIBAの創始者:バーバラ・フラニッキにしろ、
今だ現役、強烈なメッセージを世界に放つヴィヴィアン・ウェストウッドにしろ、
言わずもがな、我らが日本を代表する川久保玲女史にしろ・・・

一見奇想天外で、不機嫌そうでエキセントリックに見えるクチュリエたちは大概、
クレイジーと言えるほどの、深い信念を秘めて服を世に送り出してきました

そして何より、歴史に名を残すクチュリエ達は必ずや・・・ 
彼彼女ら自身がとてつもなくクールで、唯一無二の存在だといふことであります!



◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇



ブランド品は嫌いなのだとよく思われがちなのですが そうではありません


ブランドのロゴ等を、自らのハクや格を上げる為に着用するのを好まないのであって、

身を削りつ、日々洋服作りと向き合って世界を牽引していくクチュリエはいわば匠・・・
産みの苦しみを伴うという点では、芸術となんら変わりはありません

従って、彼ら彼女らの洋服を着こなす側にも それ相応の人生経験や気迫がないと、
完全に着られ負けてしまう・・・ そんな洋服が、今でもごく一部で作られ続けております 


死ぬ思いで産み落とされた洋服たちは「魂」が込められていると信じているので、
万人受けせずとも、必ずや次世代のヴィンテージとして受け継がれ遺っていくことでせふ



さて、次回・・・ 時代を経ても何か 作り手の強烈なる叫びが聴こえるやふな、
ちょっぴり“スキャンダル”で風変わりな 名もなきヴィンテージをご紹介致します


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白と黒、光と闇




先日、封切り早々 真珠家が排観して参りましたるは 『The Artist』・・・

舞台はサイレントからトオキイ映画への移行期の1920~30年代と聴けば最早行かない訳には参りませぬ

日々目覚しい進歩を遂げます3DやらCG編集やら 果ては漫画実写版にリメイク版映画が全盛期のこの御時世に、

仏蘭西人監督が華やかしころのハリウッドへのオマアジュとして 原点とも言へる白黒無声映画に挑む、、、

これだけでも何かしら 皮肉まじりのユウモアと映画への偏愛を感じてしまふのはわたくしの穿った見方でせふか






先日「戯れ言」でも触れた笠置シズ子女史の例然り、ホントにマァ わたくし始め一般大衆とは勝手な生き物でして

笠置ブギに浮かれる間も無くひばりマンボに踊り、越路シャンソンに染み入るのでありますから嗚呼 世は無常・・・

されど、笠置さんが凄かったのは 世間の求めるいつも陽気な「笠置シズ子」像を見事に体現しつつも

世に浮いた時も沈んだ時も常に俯瞰し 決して自分を見失うことなく 謙虚で居られたことにありませふ

歌手引退後は後年の「懐メロ」ブウムにも一切流されず、転身した女優業に生涯邁進した潔い一面もありました



女性といふものは結婚・出産・子育てと 常に変化する周囲の環境に適応する能力が本来非常に高いさふでして、

「女々しい」等といふ言葉とは裏腹に、背に腹は換えられぬ困窮時の腹の括り方はまさに見事と言ふよりありません


他方、男性といふものは狩猟・農耕民族問わず 家族を守るべく日々の糧を得るため元来縄張り意識が強く、

得てして帰巣本能も強いこともあって必然的に保守的かつ 環境変化に弱き生き物になったやふであります


ですから、一概には言えませんけれど 恋愛にしても仕事や生き方にしても女性は良くも悪くも変わり身が早く、 
男性は良くも悪くも過去に固執して生きて行く生き物であるとも言えませふ、、
 
演歌の華である「貴方を忘れられない私」といふ女性像を作詞するのがほぼ男性であることもうなずけます



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さて、当の物語はと言いますと 古典的かつ判り易く 二人のスタアの栄枯盛衰物語に恋模様が絡むといふもの

何しろ、無声映画においては 最低限の字幕のみで観客に状況やら感情やらを伝える必要がありますので、

今昔問わずその物語は複雑であってはならず、かつ演技は大袈裟であるべきものであったわけでせふ


過去の栄光(サイレント)を捨てられず 新興勢力(トオキイ)を批判するしか身を立てる術ない往年の男性スタア、

かたや時代の波に乗り 彼に見出された「beauty spot(つけぼくろ)」によりスタアの階段を駆け上がる新進女優・・・

葛藤しながらも次第に己や現実と向き合って行く彼の姿に見え隠れする 不器用な男の哀愁といじらしさ、

これまた変わらず彼に寄り添う老いた運転手と 変わり身早き容赦ないショウビズ界との対比、、、

さふして、最後に彼に遺されたものは果たして?? ・・・と詳細は御覧になる方の為にも触れないことと致します

劇中の調度品やお洋服であったり、芸達者なワンコだったり、見所は十人十色であることは勿論言わずもがな・・・



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無論、こののち時代はトオキイから天然色映画へ、映画からテレビジョンへ・・・と留まることなく移ろいますけれど

本当に得がたいものは名誉でも栄光でも地位でもなく、いつも変わらずに己を信じられる心持と

これまた変わらずに 暖かくも厳しくも傍に居て下さる人々 なのではないかしらん、、と思ふ夕べでありました


今宵は、本作唯一の楽曲『Pennies from heaven(和名:お金は降るよ、とても資本主義的な題名であります!)』

をお聴き頂きながら お別れすることと致しませふ、、、







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福岡に御座います、フランス中心の
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