手袋小手帖




週替わりで寒暖の差がある今時期、皆様如何お過ごしですか、、、

芯から凍える寒さは暫し続きませふが、一足先の春に向いた御洒落心が芽吹いてきたお方も少なくないことでせふ




さて、今宵は お洒落は足元から… ならぬ「手元」から、といったお話でありまして

この度、デッドストック(新古品)もしくはほぼ未使用に近い 大層素敵な手袋の数々が入荷致しました

これからお祝い事の席も増えます春に向けまして、初歩的な手袋の作法についてもあわせてご紹介したく存じます



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手袋は、出席するセレモニーの格式が高く「正礼装」が求められる場では必ず必要になるものです。儀式などで着用する場合は
「白」のものを用意することがマナーとされていますので、白い手袋はひとつ用意しておいた方がいざと言う時に慌てなくて済みます。

結婚式の最中は付けていることが正式な服装となりますが、披露宴で食事が始まる時には外しておくのが礼儀です。
食事がビュッフェ形式の場合、「手袋を付ける」と言うのは「帰る」と言う意味になってしまいますので、殊更配慮が必要になります。
様子を見て、食事の時間までにそっと外しておきましょう。

しかし、建物の中で行われるセレモニーでは「手袋を外し、手を添えるだけ」でも大丈夫です。
これはセレモニーの形式や雰囲気を見て判断しましょう。

友人同士のパーティーや、二次会では「手袋をつける・つけない」は自由になりますので、ファッションに応じてどちらにするかを選びましょう。
カクテルドレスやワンピースでも、腕が大きく露出している場合は手袋をつけた方がシックに見えます。

弔辞の場合、着用する手袋は「黒」と決められています。顕花の際も、手袋は外さなくて大丈夫です。 
・・・・ 以上 「女性の結婚式での服装- レディスタイル」 より一部抜粋させて頂きました




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欧米人に比べ、とかく大和民族は「ドレスアップ姿が皆一律に見え、洗練されていない」等とそしりを受けがちです

それもそのはず、だって冠婚の場や式典程度しか 華やかに着飾る機会が御座いませんもの・・・



買付けなどで赴いた巴里の夕刻、地下鉄の中で鼻歌交じりのパリジェンヌが器用に巻き毛の髪をくるくると束ね、

何てことのない塗りの和箸を一本櫛代わりに挿すと バッグより銀糸の織りこまれた巻き物を出し首にひと巻き…

香水の漂ふ弾んだ後姿は、これから恋人に逢いに行くのでせふか… かやふな光景をよく目にします


嘗ての欧米人は、朝・昼・夜のほか寝巻きに至るまで 一日何度もシーンに合わせて着替えたと申しますけれど

そこまでいかずとも 夕方バルやらビストロやらに出向く際、昼の出で立ちに素材の良いジャケットを羽織ったり
  
宝飾品や香水を変えたりなどして 一瞬にして自分を華やかに変える術を彼らは身に付けているやふに思われます



何も高価な宝飾品やドレス、ブランドもので身を固めるのがドレスアップではないのであって、

参る場所や逢う相手に思いを馳せながら、どんな装いが私を 会場を そして相手を引き立てるのかしらん…

等と想像力を膨らませ、日常の自分の色に少々 艶絵の具を足すことが真のドレスアップ なのかも知れません


その為には、普段から自分のすたゐるとは何ぞやをよく知り 最低限のマネーを知っておきさえすれば

いざ当日、おどおどと怯えることなく 堂々とした晴れ姿で居られませふ… 習うより慣れよ、ですね

また、平素からお友達やら恋人・家族との会食の機会を お洒落の機会ととらえてご自分を演出なさるのも素敵!

そんなときに、「手袋」をバッグに添え 華やかなネオンや街の喧騒に繰り出すのもまた一興 であります 
 



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ここからは、様々なタイプの手袋を実際にご覧になって頂くことと致しませふ・・・
先ずは、1800年代末期のものと思しきこちらから、、、 手工芸の精巧さに思わず見惚れてしまひます
貝殻のやふに手首を彩る美しきモティーフ編みや手の甲の文様からは 往時の美意識の高さを偲ばせ、
柔らかい色調のドレスやブラウスの手元を 気品高く演出してくれることでせふ… 庭園茶会などにどうぞ



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同じ綿のレエス編みでも、黒になると趣向がシックになって参りますね… 指輪と共につけてもアラ素敵!
とはいへ、黒でも清涼感のあるこういった類は 普段使いからチョイとしたお出かけまで使用頻度も高いもの
初夏の日差しに、あえて白いブラウスや水玉のワンピースと共に用いるのも粋ではないでせふか



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袖元をギャザーやテープが華やかに彩るこちらは、花の1930年代の物… 『若草物語』を思わせる可憐な印象です
当時のやふに、流れるやふなマーメイドラインやバイアスカットのシフォン地のワンピースに合わせるも良し、
ツイードの羽織物の手元に用いて一足早い春を愉しむもまた良し、、、 同色の凝ったフェルト帽と如何でせふ



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ここからは、手袋文化の黄金期:1950年代の品々をずいっとご紹介して参りませふ・・・
往時の良家の子女たちがこぞって用いたであらふ 柔らかい色調の手袋の中でも、べピーピンクは乙女の特権色
レオパード柄のベレエと合わせて、「子供ぢゃないの」と申していたかどうかは知る由もありませぬが、、、


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柔らかい色調の中でも、淡いブルーは少女と女性の合間の揺らぎを思わせる 儚げな色合いに感じられます
手首を彩る水色やクリームの模造真珠の可憐さといったら!… 細かい仕事も美の下支えとなって御座いますね
御呼ばれに、清楚なワンピースに白百合の花束などと現れたら 思わず皆振り返るのではないでせふか   

 
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こちらを拝見していますと、いつの時代もリボンモティーフは女心を魅了していたのだナァとしみじみ致します
手首のリボンの間から垣間見える素肌がまた、楚々として何ともまあ いじらしいこと・・・
ご結婚式など晴れの場にも、品の良い可愛らしさを醸し出してくれることでせふ


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白ベースでも、手首に夜空のやふなゴールドトーンのビーズが刺繍されると 大人の艶香が漂ふのは不思議なもの
きらきらと艶やかなスパンコールやらの帽子やバッグ等と用いても見劣りしない上品な華やかさであります
宝飾品もゴールドやカパー寄りのトーンでまとめると 眩さに殿方はクラクラなさるかも…保障は御座いませんが 


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かわってこちらは、天から綿雪が舞い降りるやふな… とでも申しませふか、白地に白ビーズが無垢な印象
ミドル丈は、花嫁さんなどの初々しいドレス姿の手元を優しく演出してくれることでありませふ
勿論、心はいついつまでも初々しいの・・・といふ貴女にも、、、 真珠やシルバートーンの宝飾品とどうぞ

 
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トリはこちら、オーガンジーに花模様の刺繍地が淑女の装いを妖しく彩ります ロンググローブであります
黒のベルベットや絹のドレスに合わせて、真珠の腕輪などを重ねれば貴女を女優気分へと誘うこと 間違いなし
時には自分を敢えて非日常の空間に置いて愉しむことも、必要ではないかしらん… 等と思わせてくれます





…とまあ、気付けば毎度ながら 浮ついて夢みがちなお品の紹介になり 紳士にチクリと言われさふであります


たかが手袋、されど手袋・・・ 

面積はお洋服の比になりませんけれど、山椒は小粒でもぴりりと辛く 着こなしのスパイスとなってくれるもの 

お気に入りのワンピースやら御着物に合わせて揃えたり、と 愉しみ方は人の数だけ御座いませふ

防寒用にお持ちの普段使いのものに加えるのに、先ずはお一つ お手に取ってご覧下さいませ


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福岡に御座います、フランス中心の
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