装飾の時代 



冬季五輪の終焉と時を同じくし 永かった冬にもようやく終わりがみえて参りました・・・

灰色の冬空の趣きも悪くはありませんが、朝の窓からのぞく青天からは清清しい心持を頂きます


初春の青天や、麗らかな春の草花に合うのはやはり淡い色調で 人間もまた保護色をまとう生き物なのでせふか

そんなわけで、真珠の店内も 保護色よろしく何処か柔らかい色合いの 春の洋服の花が満開であります 



淡い色調に合うモティーフといへば レエスやリボン・花柄等ロマンティックな趣向が浮かぶ方も多いことでせふ

そこで今宵は、チョイと甘く夢みがちな世界へとご案内、、、  





モオドの歴史において、はしかの如く幾度となく現れては消える"SWEET"な趣向でありますが、

近代において最も顕著に広く流行したのは 「ヴィクトリアン様式」と呼ばれる時代ではないでせふか・・・


ヴィクトリアンすたゐるとは、ヴィクトリア女王統治時代(1837~1901年)に英国で流行した様式のことで

豪華な刺繍や、フリルやレースで装飾された襟や袖口、広く開いたデコルテにコルセットで締め付けた腰、

パニエなどでふくらませたロングスカートといった ロマンティックな趣向が特徴であります

その一方で、夫亡き後 長く喪に服した女王の影響で、黒を基調とした禁欲的な装いも一般化しました
『FASHION PRESS』HP等より 一部参照



victorian_512.jpg
1800年代末の古い仏蘭西葉書には、ヴィクトリアン様式の影響を受けた貴婦人が優雅にポージング・・・
しかしまあ、文字通り頭からつま先まで 幻の蝶々のやふにヒラヒラと レエスの羽が踊っております



1910_512.jpg
1910年頃になりますと、同じロマンティックな装いでも 裾すぼまりな細長いシルエットに変化して参ります
野の花々に勝るとも劣らず 花柄にレエス、ラッフルといった三者三様の麗しき装いは圧巻!




ヴィクトリアンやロココ様式といった装飾性高き時代の影響を受けたのが のちの1930、1970年代・・・

いずれも第二次大戦前夜やベトナム戦争泥沼化、といった不安な世相といった共通項を持ちますが、

先の見えない混沌とした時代だからこそ 浮世を離れ人はいにしへの淡き夢を追いたくなるものでせふか、、

 
さて、ここからは そんな「装飾時代」のドレスを数点 拙いモデルでは御座いますがどうぞご覧下さい

 

P1370978_400.jpg
こちらは、1970年代にヒッピー達が愛したサンフランシスコ発「GUNNE SAX」の初期タグのドレス
豊かに広がるパフ袖とは対照的にピタリと添うひじ下、胸元の編上げが代名詞であります
詳細はコチラ・・・




P1370980_400.jpg
お次も「GUNNE SAX」、初期タグではありませんが 薄桃色の鈍い光沢にレエスの切り替えが艶やか
たっぷり開いたデコルテに 透けるレエスに彩られたひじ上の線の美しさは格別です
詳細はコチラ・・・




P1370999_400.jpg
最後は、落ち感あるプリントレイヨンとレエスのコンビネイションが映える 1930年代のドレス
水面に漂ふ花柄の生地が流れるやふに身体にまとわりつく 涼やかで流麗なハンドメイドの逸品です 
詳細はコチラ・・・






「可愛らしい趣向はどうも苦手で・・・」と仰る方ほどその実 心は乙女、といふことも多いのでして

複雑な人たるもの、内面と外見は必ずしも一致する場合ばかりとは申せませんけれど、

表面に現れる現れないは別にし 着飾ることで得られる高揚感は生きるうえでの悦びの一つでせふ

 

身に付けたことのない色を手にとってみる、お化粧や髪型を変えてみる、、

見慣れた鏡の中の自分自身を時には裏切って 心に広がる新たな波紋を味わうのも良きものです 






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福岡に御座います、フランス中心の
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