すたゐる


先だっての「あら!もおど」でもお話しましたやふに、わたくしは1920年代~1930年代初期のすたゐるが好みです

、、、と申しますより、性に合ふといいますか 寧ろ体型に合ふといった方が的を得ているかも知れません


近年でこそかやふな「モガすたゐる」に定着致しておりますけれど 勿論この容姿は生まれながらにしてあらず…

さふ、若かりし頃は緑の短髪で男児と間違えられ チンピラのお兄様に絡まれイチャもん付けられたり、

或る時はブロンドの長髪に裾擦るワンピイスやホットパンツ、付け睫毛姿でヒッピイよろしく街を闊歩したり、

60年代の近未来的なるミニすたゐるに挑んだ時などは、鏡の中の己がツイギイ如き小枝の手足でないことに愕然

戦時色濃い40年代前期のワンピイスを着れば軍服に近い肩の張った男性的なすたゐるに対し肩幅のなさが迫力負け

かといって戦後50年代ニュウルックの華やかで女性らしい丸いラインには胸やお尻のなさが露呈され唖然茫然


、、、とまあ それはそれは沢山失敗しながらあれやこれやと無謀にも果敢に挑戦したもので有りました

さふ、大袈裟に申せばそれはわたくしらしさを模索する「すたゐる」探しの旅であったのでせふ


或る時、だふしてこのお洋服は着膨れするのかしらん、こちらは何故足が短くみえるのかしらん、、

素敵なのに似合わないお洋服たちを眺めていると、洋服に自分を合わせやふとすることにばかり神経を使ひ、

わたくしの体型の中でも良き所とは何たるかをとんと忘れている事に気が付いたのです

とある美容師さんより わたくしの肌色には髪は明るい茶や黄よりも落ち着いた赤系や寧ろ黒髪が合ふこと、

真っ赤よりも臙脂系統がわたくしを色白にみせること、装飾品は金よりも鈍い銀が良いと助言頂いたこともあり

この際 ああだったらかふだったら…のないものねだりは止めやふ、との潔さが心に芽生えました



我が身を顧みてみれば そもそもわたくしは典型的な中肉中背で凹凸のない亜細亜人体型、

着物風袖の流行をはじめとしたジャポニズムや東洋趣味のシノワズリの影響も色濃い1920~30年代前期

中性的に仕立てられた膝下のスカアト丈に都会的で計算された装飾、活動し易い断髪に真っ赤な紅ひきて…

さふ、その直線的なシルエットはまさに着物を髣髴とさせ、わたくしの体型にピタリとはまるものでありました



欧米諸国に赴きますと肌も瞳の色も様々、真夏に革の背広も着れば男性が女装をしやふと全く意も介さず

ワタシハワタシ、皆我が魅力を如何に出すかに躍起な姿を見ますとこちらが寧ろ動物の本能に近い気がする一方、

ほぼ単一民族に近い日本国では、他人の眼を気にして保護色化し 安心している人の多いことに気が付く昨今




街行く人やお客様でも、輝いて見える人といふものは自分とは何たるかの「すたゐる」を持つひとに思います

それは決して高級品を身に付けているかどふか、当世の流行であるかどふかではありません

どんなぼろを着やふと頂き物だらふと最先端の物だらふと、主役はあくまで物でなく身に着けるあなた、ですもの

どこいらのブランド物のロゴやモノグラムが霞む程にそのヒトらしさが出ていたらそれは天晴れ!でせふ



「時代」といふ尺度で見れば、政情不安定な70年代には同じく激動期であった20~30年代様式のリバイバルが興り

好景気に沸いた80年代に同じく戦後景気の50年代を彷彿とさせるネオロカビリイムウドが高まったり、と

それぞれの時代の空気に合わせ 流行は蜃気楼のやふに繰り返し現れては消えることも面白い現象といえませふ



何かで読んだことが御座いましたが、この世で一番格好良いのはニュウヨークの黒人系ホームレスであると…

つまり、如何なる困難な状況下でも天性かつ無意識下の美意識に勝るものはないとのことかと思われますが、

天才でないわたくしはこれからも、わたくしとは何かを探求しながら歩んで行かんと思いますし、

お話させて頂く機会がある方には共にすたゐる探しのお手伝いが少しでも出来れば本望に存じます






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