仏蘭西珍道中記~巴里の馨りと音色篇~



きっかり20時には暗くなる祖国での暮らしにやふやふ慣れ、日常生活を取り戻しつつある真珠家二人で御座います

さて、これから数回に分けまして 仏蘭西珍道中記なるものをお届けしたく候…

初回の今宵は、 ~巴里の馨りと音色篇~ と参りませふか、、、

先ずは、皆様に巴里の雰囲気に浸って頂きたく ”Ca,c'est Paris!(これぞ巴里!)"をお聴き頂きませふ







お聴きの皆様は、巴里の馨りと言いますれば、どんなものを浮かべませふか、、、

花の都に似つかわしく薔薇の馨りか、若しくは芸術の都らしき絵の具や真白いカンバスの馨り、はたまた・・・


19歳にて級友と連れ立ち 初めて憧れの巴里の地を踏むまではわたくし真珠婦人も実の所、

さぞや芳しく麗しい馨りがする別天地であらふと期待に胸を膨らませておりました




では、巴里の馨りとは何ぞや… それは地下鉄の恋人達のむせ返るやふな強い香水に混じる 犬猫の糞尿のかほり

地上に出ますれば、朝な夕なに辻辻のブゥランジェリー(パン屋)から漂ふ 香ばしい焼立てバゲットのかおり



ノン!巴里の夢を壊さないで頂戴、などとお嘆き下さいますな… これはあくまでわたくしの主観であるゆへ、

皆様が行かれるやふなオペラ座やエッフェル塔界隈では 少なくとも糞尿のかほりはしないことでせふから…

絵葉書のような美しき巴里を垣間見たい方は、大好きなクレイヌ・ド・リュヌのマダムによる日記を御覧下さい


と言いますのも、真珠家が巴里にて常宿にしていますのがやや下世話な界隈の 廊下が傾いたチョイト古いホテル

ですから、世界各国からの観光客が闊歩する界隈を走る冷暖房完備の清掃されたメトロ(地下鉄)ではなく、

地元民が愛犬と乗り込むことによる糞尿のかほりに混じり、酔い潰れた人々の吐瀉物が時折鼻を突くこともある

また、末広がりのパンタロンで参りますれば夕方には必ずや裾は薄汚れる… そんなメトロでのお話です


されど、嬉しきこともある… 常宿の真近の駅は、メトロの中を生業の場としている音楽家の方々の拠点なのです

もっとも、巴里在住の方々にしてみたら通勤で眠い最中 突如車中で始まる音楽劇に毎度うんざりやもしれぬ

しかし、何方もがお馴染みの古きカンツォーネやシャンソン、ロシア民謡など 各々が自慢の楽器を手にして、

又時にはアカペラや簡易カラオケと呼べさふな拡声器を持参して、堂々たる音色や唄声を披露する様は圧巻であり

わたくし共のやふな通りすがりの異邦人にとりましては、一期一会の愉しき憩いの一時であります


ギター手にしゃべり続け中々唄が始まらないナと思いきや、周囲はクスクス笑い…こちらでいふ漫談?が始まれば、

父子によるアカペラヒップホップや、インド系移民母子による切ないお国の民謡?が始まることも御座いまして、

父のヒップホップに年頃の息子は 合いの手入れつついささか照れ気味であったり、

擦り切れた一張羅の背広姿が切ない齢5歳程の男児が、母のインド民謡に対して小銭を集めに車内を回る・・・


祖国日本に居りますより身近に 移民多き多民族国家ならではの経済格差を肌身で感じることが御座います

とはいへ、彼らが拠点とする我が駅では顔を合わせることも多く次第に目で親しみを送ってくれることもあり

アコーディオンやバイオリン奏者の横に並んで座り、彼らの連れ子をあやす古い出で立ちのわたくし共の姿は、

向かいホームから見ればおそらく 夢のあとの仮装行列一行にでも見えなくもないかもしれませぬ 


時に、蚤の市などにて流しの方々に遭遇することも御座いまして

見た目も骨董如きお爺様が古い移動式ピアノの鍵盤を叩きつつ 白い髭を揺らして高らかに唄う年季の入った姿、

また下のやふにピアノロールの「愛の讃歌」に合わせ淡々と唄う 腕に刺青のおじ様の小洒落た出で立ち、、、

ついつい買付け中であることも暫し忘れ、見入り聴き惚れてしまひます・・・







さふして、重くなった鞄に嬉しさと一日の疲れを感じながら 例の如きメトロの雑踏で愛を囁く恋人達に紛れつつ

まだ日の高い夕暮れの中 暖かさの残る薫り高きバゲットの先をかじりつつ、常宿に戻るのでありました…


とマア、節約の旅なりに巻き起こる珍道中をかやふに気の向くまま徒然に幾篇か綴ってみたく候、、、

次篇は真珠家二人に何が待ち受けるか、ご興味あるお方は かふご期待あれ!!! 



パールHPへようこそ
Pearl

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Comments

No title

このむさ苦しい日本から、逃避行できた気分になりましてよ!
また近々じっくり巴里話をお聞かせ下さいましね。
  • 2011.07.08 18:30/
  • BabyDoll 窪山 URL/
  • 編集

Re: No title

姐さまお忙しい中、長文をお読み頂き有難き幸せ・・・

時折、米国西海岸の乾いた風の馨りが恋しくなることも御座います。
先程、続編も2日にかけて書き終りましたので 寝苦しき夜のお供にも宜しければどうぞ・・・
  • 2011.07.08 20:32/
  • 真珠婦人 URL/
  • 編集

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