服飾史 ダンディズム篇



たまには、、、古物を扱うお店らしく、、、服飾について語ってみよう

今回は紳士の身嗜みについて、同時に「フロックコート」もご紹介

今から100年以上前は19世紀前半から

この時代の所謂ダンディズムとは「衣服が身体にぴったりあうこと」

衣服には皺一つなく、上着やズボンが皮膚の一部のように身体に密着していることを誇りとされていたみたいです

このころは、男性もウエストをコルセットできつく絞り、肩にパッド、お尻に詰め物を入れ

曲線的なシルエットを作るのが常識だったとか、、、(行き過ぎた流行だったようですぐに廃れました)

もう一つの特徴が「装飾は控えめ、色は地味であること」

しかしこの特徴はけっして服装に無関心といことではなく、かえってこの控えめのなか、いかに目立つ工夫をするか

その情熱が最も注がれたのがクラヴァット、所謂ネクタイでございます

スカーフも然り、形が単純なだけにその結び方は十人十色、無限の可能性を秘めているのです

当時のファッションリーダー、ジョージ・ブライアン・ブランメル(ボウ・ブランメル)も結び方には気を配り

「ある日の朝、床に失敗したネクタイが山と積み重なっていた」という逸話があるほど

男性は見えない御洒落に気を配る生き物、これは何時の時代も変わることはありませぬ


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ボウ(洒落者)・ブランメル


19世紀半ばになると極端に細いウエストや細いズボンは敬遠され

初期の所謂ダンディズムは廃れていき、徐々にズボンの幅が広がってきました

そのころの紳士の昼の正装着がフロックコート、夜は燕尾服であります

女性の華やかさに比べ、紳士の服装は簡素な分、襟とネクタイのバランスには細心の気が配られ

帽子、靴、ステッキ、手袋、、、 などなどの小物が身嗜みの重要な要素となっておりました

フロックコートには山高帽、燕尾服にはシルクハット、夏にはカンカン帽

ちょっとした昼のお出かけにフロックコートを羽織る、、、現代でしたら2度見3度見は当たり前ですね


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さて、同時期に画期的な変化が見られたのが、部屋着、旅行着、スポーツ用などの非公式の分野です

所謂現代でいうジャケット、背広型の上着の原型サックコートが登場しました

ウエストに裁断があるフロックコートとちがい、ストレートな形の上着です

これは馴染みのある洋服になりますね、2度見3度見はされないでしょう



ながながと19世紀前半~半ばの装飾史、紳士の正装について述べてみましたが

次回は、、、

ゴルフに、乗馬にと19世紀の娯楽シーンによく見られる「ニッカボッカー」について

お暇な方はまたお付き合いくださいませ

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1910's頃のアンティークフロックコート

パールHPへようこそ
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