実録: お帽子豆手帖




前回触れましたが、当世において 所謂「礼装」やら「エチケット」としてお帽子を被る文化は 

我が国だけでなく欧米諸国でも皇室・王室等を除き ほぼ失われつつあると申しても過言ではありますまい

さふしますと、お帽子自体に馴染みないゆへ、如何なる時に被って良いものか はたまた脱ぐべきか・・・

わたくしを含め、慶事やらに大変悩ましく思ふお方もお在りになることでせふ

そこで、今宵は 『実録: お帽子豆手帖』と参りませふ、、、



かつての欧州では、紳士を見分ける方法として、こんな言い回しがあったそふでありまして、

「家の中に入って来て、帽子を脱ぐようなら真の紳士、帽子を脱がないのなら紳士のふりをしている男、

さふして帽子を被っていない人物は、紳士のふりすることさえあきらめている男・・・(文二郎帽子店による)」

つまり、殿方にとってお帽子が如何に 身分や教養を暗に示す大切な存在であったかがよくわかります


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欧州の礼儀習慣では、たとへエレベイタアの中であろうと紳士たる者 室内では必ず帽子を取るべし、

そんな時代もあったさふですが、時と共に作法も移ろい 脱帽することは寛ぐことと捉えて良い様であります

なほ 女性と話す際や人に挨拶する際に脱帽するとぐっと紳士度が上がるので殿方は心に御留め置きを・・・

一方、淑女に関しましてはお帽子は髪飾りの一部とみなされる為、日よけなどつば広以外は室内でも着用可

但し、映画館や劇場など周囲の邪魔になる場や 和室などではエチケットとして脱ぐことを心がけたいもの 

また、教会など宗教的建造物等では脱帽を求められることも多き故 御髪も必然的に整えておきませふ

お若い日本の方には馴染みなけれど、欧米では黒一色に黒ネット付きお帽子は完全に喪を意味します

間違っても外国のお友達の庭園結婚式などに 全身黒ずくめに黒帽子などでご出席なさいませぬやふ・・・




フムフム・・・ さて、簡単な作法をわたくしも憶えましたところで、如何なるお帽子を選ぶべきか、、、、

先ず、全身の映る姿見をご用意頂きまして よおく御自身の背丈やらお顔立ちやらを御覧下さいマセ

細身の方にはブリム(つば)のやや小さめのお帽子、ふくよかな方にはブリムのやや大きめのお帽子、

背丈ある方には全体的にやや大きめのお帽子、背丈低き方にはやや小ぶりのものが一般的には良きやふ


また、お帽子を選ぶ際の最も基本的なコツは、「クラウン(山部)が顔の形と同じようなもの」であることださふ

顔形に合わせ、丸い面立ちの方は丸いクラウンを、角張った面立ちの方は角張ったクラウンを選ばれると、

顔の形とお帽子の形が喧嘩せず、良きところを自然と引き立ててくれませふ・・・(「東京帽子協会 出自」)



一般的に、お顔の大きめの方や丸顔の方は、「お帽子が似合わなくて、、、」と仰いますが、

お顔の大きめの方は、クラウンの横幅が顔の幅より広いものを被れば、頬をほっそり見せてくれますし、

お顔の小さい方は、クラウンの横幅の狭きものを被れば、頬が豊かに見せることもできます

また、丸い面立ちの方が 頬にかかる髪を押さえるやふに添った丸いクロシェを被った時の可愛さったら! 

他にも、前髪の有無やら肌色等によっても 似合ふ色や素材が変わりますので、先ずはお試しあれ・・・





では、此処からは この度真珠のもとへ参ったお帽子たちをずずずいっと 見て頂きませふ




先ずは 20年代様式やら30年代にかけてのもの

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続きましては40年代前後のもの

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最後は、50年代前後のものであります

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男性的に映るもの、しおらしく清楚に映るもの、時に華やかだったり快活に映るもの・・・

女といふものは百の顔を持つのでありまして、同じマネキンながら帽子の数だけ 表情が変化致しますネ


各々については紙面の都合もあり詳細は触れませんが 店頭にはまだまだ多くのお帽子が御座います

先ずは慶事やらパアティイやら晴れの場にて 普段にはない貴女の新しい表情を引き出してみませぬか

勿論、日常にお使い頂けるベレエなどのお帽子も 各種御座いますのでご安心下さいマセ・・・




パールHPへようこそ
Pearl



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福岡に御座います、フランス中心の
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