故郷の涼



今週末の雨模様を経て ここ博多の地も、やふやふ永かった夏が徐々に終焉に向かおふとしております・・・

皆様の心には 如何様な思い出が留め置かれましたでせふか、、、





仏蘭西の田舎町より帰省している妹に合わせ、先日まで暫しわたくしは郷里の美濃の国にお里帰りしておりました

本年の異様な暑さに心身ともに辟易していたわたくしは、「涼」と憩いを求めるべく・・・

日本一暑い多治見市を持つ岐阜県へと一路 旅立って参ったので御座います



とはいへ、通常通りに過ごせば暑いのはいずこも同じでありまして それならば「涼」を感じる所へいざ行かん、と

柳ヶ瀬商店街へと足を運び 向かいましたるはコチラ、全国ニュウスで拝見し昨年の開業より気に掛かっていた

「柳ヶ瀬お化け屋敷 恐怖の細道」・・・ 惜しまれつつ引退した非公認ご当地ゆるキャラ 「やなな」登場の遥か昔、

日本中を席巻し 恐怖に陥れた、我が美濃の国の生き伝説:「口裂け女」を呼び物にした噂の興行であります


「口裂け女」の伝説につきましては、昨年の『戯れ言』をどうぞ・・・ →嗚呼! 奇奇怪怪



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ご当地ゆるキャラが持て囃されているのは、なんぼ世間に疎いわたくしでも存じ上げて居りますが、

手練手管があらふ町おこしの中でも、「ご当地都市伝説」で勝負を打って出るとは・・・ 我が故郷ながら感服致します


何でも、芝居小屋の「豊富座」が閉鎖された跡地を利用し 絵看板まで地元大学の美術学生が手掛け、

主役の「口裂け女」はじめお化けたちは地元有志で構成されているといった手作り感あふれる催しに

整理券を配る日があるといふほど、本年も老若男女で賑わっているといふではありませんか!


さらに本年では、周辺の店店も「口裂ケーキ」なる 放送コード完全アウトの関連商品まで複数飛び出し、

ひとたびアーケエドをあるけば、「口裂け女にご注意!」等と気の利いたポスタアまでズラリ、、、


ひどく小心者のわたくしは、屋敷の中まで見ずとも 十分に涼感を得つつ・・・

繊維業衰退後シャッタア街と化した柳ヶ瀬にも 若い力による再興の兆しが見えつつあるのが嬉しく感じました



      * * * * * * * * * * * * *




サテ、ここからは 正統派?な岐阜の涼へとご案内致しませふ、、、


清流で名高い長良川河畔:長良橋南詰の鵜飼観覧船乗り場から西へ続く街並みは通称「川原町」と呼ばれまして

信長公ゆかりの岐阜城周辺は空襲を逃れ 格子戸のある古い街並みが今も現存しております

狭い間口に長い奥行きという昔ながらの日本家屋が軒を連ねるこの辺りはかつて、

長良川の水運を利用した川港として栄え、多くの商店で賑わっていたさふでありまして

当世でも、見目涼しいと人気が再燃している伝統工芸品「水団扇」はじめ岐阜提灯を製造販売している商店や、

明治41年創業の岐阜銘菓「鮎菓子」で知られる和菓子店:玉井屋等、往時の雰囲気を残しております



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関の刃物、飛騨の一刀彫、美濃焼きと並び 岐阜の手漉き和紙は全国的にも知られた伝統工芸であり、

皆様のご実家にもあるやもしれぬお盆提灯や和傘等の一大産地が我が岐阜県であります

薄い薄い雁皮紙と呼ばれる和紙に糊付けする高度な工程を経、水に浸して仰ぐと涼を呼ぶといふこの「水団扇」・・・

江戸情緒あふれる柄ゆきに見惚れつつ、玉井屋さんの奥座敷にて若鮎模様のカルピス餡涼菓子を頂きました







丁度古書店にて探し当てた 往年の女優:沢村貞子女史の随筆『私の浅草』を読んでいたこともあったのか、

昔ながらの「夏祭り」や「縁日」、中でもとりわけ「盆踊り」に久方ぶりに行ってみたく思ったわたくし・・・

だるま観音として親しまれている大龍寺にて行われた「灯篭まつり」に家族連れ立って出掛けて参りました



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夕闇迫る頃、思い思いの願掛けた蝋燭に灯が点されますと 山近くの寺は幽玄な佇まいへと一変します・・・

と同時に 待ってましたのアナウンスの声、、 「もう直ぐ生演奏による盆踊りをお愉しみ頂きます」

それまでお馴染みのドラえもん音頭やアラレちゃん音頭が陽気に流れていた会場が一転、

ピーひゃらどんどん、ちんとんしゃんと 笛や太鼓 三味線に老練の唄い手による一連の「郡上節」が始まりました

見る見る間に盆踊りの輪は二重、三重に 老いも若きも、浴衣姿もTシャツ姿も入り乱れて踊り跳ね始めます






♪一両三分の春駒、は~るこま~、でお馴染み 献上馬を唄った「春駒」から、

♪郡上のナ~ 八幡出てゆくときにゃ、雨も~降らぬに袖絞る~、で始まる 「かわさき」まで・・・


特に「かわさき」は、傘連番状に捺印のち 命をかけて領主に立ち向かった「郡上一揆」がルーツの一つとも云われ、

返り討ちで終わりがちな一揆による要求を領主にのませたといふから 郡上の民の結束の強さを感じさせるやふ

当世でも、「郡上八幡」は水の美しいことと、お盆三日間の徹夜踊りでも全国に名を馳せています



残念ながら、坂本九さんの「ジェンカ」や「オバQ音頭」を今回は耳にすることは叶いませんでしたが、

幼少期、照れながら踊りの輪に加わった下駄の音や、縁日の呼び込みの声や ごった返す人いきれの匂い・・・

色々な過去と現在が走馬灯のやふに脳裏を駆け巡りまして 胸さわぐ宵で御座いました





旧友らとの再会等もあって あっといふ間に過ぎたお里帰りでありましたが 

英気を養いつつ 群れ飛ぶ蜻蛉の姿に、訪れつつある秋の気配を感じる そんなひとときでした



さて、店頭のほうも そろそろ秋のお洒落への準備へと向かいつつありまして・・・

次回は 残暑の折にももってこいの ご婦人もののワンピイス等をご紹介したく存じます


 

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