絹を纏う贅沢




台風一過、 益々秋の深まりが加速していくここ 博多の地であります


さて、今宵は 昔も今も変わらぬ贅沢品:絹でできた品々をご紹介させて下さいませ、、、



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絹の発祥は 紀元前2460年ごろ中国の黄帝の王妃・西陵がお湯の中に繭(まゆ)を落としてしまい、
それを箸で拾い上げようとしたときに箸に巻きついてきたことにより 絹糸が発見されたといわれているさふな

当時のカイコから糸を製法する技術は中国国内で門外不出とされており、金と絹織物は同量交換されていた程・・・

高級品の絹を織物にして西方諸国に輸出するため、西安(長安)とトルコのアンタキアを結ぶ7000キロの道が
つながりました。これが”シルクロード”の所以と言われているとのことであります
                                 
我が国での上質な絹の生産は江戸時代より本格化、1909年に日本の生糸生産量は清を上回り 世界最高となり、
以降 生糸は明治、大正と日本の主要な外貨獲得源であったのが、世界恐慌により 生糸価格が暴落したため、
東北地方などを中心に農村の不況が深刻化し「農業恐慌」と呼ばれる程の打撃を受けます

第二次世界大戦で日本、中国、ベトナムなど東亜細亜諸国との貿易が途絶えたため、欧米では絹の価格が高騰・・・このためナイロン、レイヨン(人絹)など人造繊維の使用が盛んになってゆきました
戦後、和装の需要現象等により日本の絹生産は衰退し、主に中国からの輸入に頼って現在に至ります
                               (Wikipedia 他より参照)





かやふな歴史を持つ絹製品、手に取った方の多くは 独特な滑らかさと艶に魅了されることでありませふ・・・


では実際に、 手の込んだ絹のお洋服をご覧頂くと致しませふ、、、
 



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こちらは1900~10年代頃、ポール・ポワレの「着物るっく」をまさに髣髴とさせるベルエポックの時代のもの・・・
気が遠くなるほど胸元や袖元にびっしりと散りばめられたビーズが、漆黒の絹の光沢を鈍く際立てています



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先日装飾品の『戯れ言』にてもちらりとご紹介した、1920年代:最先端のモガが着用したであらふワンピイス
筒状のモダンなギャルソンヌるっくに、薄桃色の絹地や刺繍が柔和なニュアンスを足しているかのやふ




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お次は、1930年代:サーモンピンクが愛らしい 絹の室内着(ナイトカーディガン)であります
細かいピンタックに刺繍、胸元のリボンが さぞやロマンティックな夢へと誘ってくれることでありませふ、、、



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こちらも先日ご紹介した、1940末~50年代始め:戦後ニュウるっくの頃 生成り絹の半袖ブラウスです
首元の詰まった良家の子女的趣向に、襟・胸元・袖口にこれでもかと施された刺繍・・・ 豊かになった証でせふ




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折角ですから、「THE・ニュウるっく」をもう一つ・・・ シャンタン風の控え目な平織りが美しいワンピイス
丸みを帯びた胸元や肩の線に、共布ベルトまでつけた丁寧な手作りの品から お洒落を謳歌する女心が伝わるやふ



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くすんだ青に桃色の花々が咲き乱れるこちらのワンピイスも、手縫いでひだが寄せられた手作りの品・・・
160cm弱のワタクシではちょいと寸法が長う御座いますが、ギャザーの繊細さが出るのは柔らかい絹地ならでは



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所謂シルクシフォン、細かいしぼの凹凸が 暖色系等の花柄をより柔らかくみせる1970年代のワンピイス
二枚ある裏地の一枚も絹地といふ細やかさ、深く空いた首元には二枚仕立てのフリルが花輪のやふに彩ります





絹の利点として 軽く丈夫で柔らかいこと、吸湿性や通気性に富み 染色性が良いことなどが挙げられるそうです

一方、欠点としては、汗や日光などにより変色しやすく 自宅洗濯が困難だと云われがちであります

しかし、近年ではドライ用洗剤や自宅洗濯の工夫を紹介するサイトも増えたりと、身近な存在になりつつある絹・・・


 
第二次大戦中の欧米の製品(無論亜細亜も然りでせふが)で 現存する絹製品が少ないことからも、

まさに、絹製品は 豊かで平穏な時代の象徴、といっても過言ではありません、、、

永い年月を経て遺された 手の込んだかつての絹製品からは、往時の人々の暮らしへの慈しみが伝わるやふです





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