大和撫子の佇まい



先だってまで、紳士と二人連れ立ち わたくしの故郷へと里帰りして参りました・・・

お里が遠いもので、苦手ながら飛行機に乗って参る となればチョイトした旅気分であります




国内外問わずわたくし共が必ずと言ってよいほど立ち寄るのが、ご当地の骨董市やら古道具屋でありまして、、、

土地土地ならではの伝統工芸品の掘り出し物があったり、一癖ある店主との一期一会もまた 愉しきもので御座います


とはいへ出先、あまり大きな出物は持ち運びに困る といふことで、わたくしのお目当ては小さき可愛らしいもの・・・

ブローチやらこまごまとした生活骨董の食器 ことに最近では、古写真や古雑誌などの「紙もの」もお目当てであります


これまで入手した「紙もの」より、戦前の日本人の 試行錯誤に満ちた生活すたゐるをかいつまんでご紹介致しませふ





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こちらは2007年に休刊した『主婦の友』の 昭和10年(1935年)新年号の特別付録:「奥様百科實典」であります・・・
大正6年創刊、「大衆向けの生活に根ざした教養と修養の為の生活技術啓蒙誌」といった役割の『主婦の友』、 
新聞広告に「片手で持てない大付録」と謳うほどに、付録とは思えない充実振りでして これ一冊あればお嫁にゆけさふ
大女優:田中絹代女史をモデルに迎えた実録「一年の家事」から「安い肉の上手な用い方」、「借家をするときの心得」まで
西洋文化も徐々に普及しつつあった往時の主婦にとって、大層心強い心のバイブルであったことでせふ、、、





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こちらも同じく『主婦の友』昭和9年9月号付録、今回の出物の中でも珍品?の「夫婦和合讀本」であります
「不美人が幸福な結婚をする方法」「人気商売の良人(おっと)を持つ妻の心得」等 お偉い先生方による結婚の手解きから
「パパの馬鹿」「悩まし若夫婦」等 時折漫画も交えるといったユウモアも感じる充実の内容となっております
「えくぼの出来るご婦人」等、事細かな身体的特徴による結婚相の数々に至っては ホンマかいな、と思わず頬ゆるむ




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右は、1923年創刊『少女倶楽部』の昭和6年新年号付録 「最新少女手芸」、、、
この号の蕗谷虹児先生はじめ、高畠華宵先生などの人気叙情画家が美しき挿絵を寄せる 乙女の為の夢溢れる読本
左は、先述の『主婦の友』と発行部数を競い「付録十年戦争」を巻き起こした『婦人倶楽部』昭和9年10月号付録です
和装の女性が正座ではなくソファアに腰掛け、編み物をする といふ佇まいに昭和モダンの馨りが致しませんか





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上右の『婦人倶楽部』付録:「流行新型毛糸編物全集」より パステル色に彩られたカラアペエジも多く艶やかな紙面
文字通り、1930年代前半の世界のトップモオドをいち早く取り入れた斬新なるニットデザインに 胸躍ります!
右男児の胸刺繍のプロペラが 何処となく太平洋戦争の迫り来る足音を予感させますが、、、





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左は、上の『少女倶楽部』付録より、、、 真ん中の「可愛い可愛い人形手提げ」の本当に愛らしいこと!
右は、『主婦の友』昭和13年8月号付録 「非常時裁縫 和洋衣類の再生法三百種」でありまして、
サブタイトルに「主婦の友家庭報国運動」とありますことから、いよいよ戦火が間近くなったことがうかがえます





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国家の非常時にどんな衣類の再生法をしていたかと申しますと、おどろくやふな内容に満ちております、、、
たとへば、「古くなったパナマ帽で流行のハンドバッグ」「幌蚊帳を染と刺繍で婦人用のワンピースに」等‥
「流行の・・・」といった文言が見受けられる当たり 表面上若干の余裕はありますが、数年後には贅沢禁止のもんぺ姿です





戦時中は別格と致しまして、ほんの数十年前のご婦人方にうら若き乙女達はこのやふに大金をかけずとも 

身の回りにあるもので工夫を凝らしながら 慎ましくも暮らしを豊かにしやふと努めていたことが生き生きと伝わります


幸か不幸か、当世のやふに年がら年中同じ物が自由に手に入る時代になったのはここ最近のことでありますから、

かつての大和撫子たちは常に季節を感じつつ、家族に栄養をつけ 不自由な思いをさせまいと如何に心砕いたことでせふ




さて、そんな戦前の婦人雑誌の世界を体現し 古き良き日本から抜け出てきたかのやふな佇まいが見事なのが

当方のご近所にあります古道具のささやさんの奥様でありまして、、 

ご主人に代わりお店番に立たれる際の 着慣れた和装に真白い割烹着姿が板につき、凛としていらっしゃいます

時に辛口のウィットに富んだ美しい日本語表現で綴られる女将のブログも、個人的に愉しみに拝読させて頂いております



そんなささやさんにて、昨日から恒例の『漆器まつり』が絶賛開催中でありまして 早速わたくしも行って参りました

平素から大層良心的な商いをなさるこちら、毎年楽しみにされているといふお客様も多いとか・・・ 是非お早めに!



第4回『漆器まつり』

期間 12月7日(土)から15日(日)まで

場所 古道具のささや さんにて
   福岡市中央区平尾1−12−2
   (期間中も月曜定休だそふです) 詳しくは、ささやさんHPにてどうぞ・・・






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