昭和の面影



新しき年を迎え 年始や成人式、様々なお祝い事の席に、和装でお出掛けなさる方も多いことでありませふ


昨今では、ご年配の方だけでなく お若い方でも御着物を自分らしく着こなされる方が増えて参りました

ことに、大和民族独特の美意識や感性が反映されたいにしえの御着物の持つ優美さは格別で 洋装とは違う趣をもつもの

指一本で知りたい事がわかる現代において アナログ時代の象徴である着物が再び見直されるのは興味深いことであります



「大正浪漫」「昭和モダン」といった 和装に洋の要素を取り入れた最新式すたゐるは 往時のポスタアにも垣間見えます

流行の耳隠しにラジオ巻きやらの洋髪に指輪、バッグ等を身につけ銀ブラする、、 どんなにか胸弾んだことでせふ! 

 


三越




昭和モダンといへば、今月末よりキネマ『小さいおうち』が封切りとなるさふでありまして・・・

幼少より『男はつらいよ』にて初笑いを迎えたわたくしにとって、(無論その頃は寅さんの失恋の痛み等はわかりませんが) 

昭和初期の馨り漂ふ女性たちの佇まいは勿論 山田洋二監督の新境地といふのが愉しみでも御座います


関東大震災や第二次大戦を経、大規模な区画整理と共に欧米の文化がどっと流入し、和と洋が混在した昭和といふ時代・・・

今宵は、和装洋装問わずお使い頂けそうな 昭和中期あたりの工芸品:ビーズバッグをご紹介すると致しませふ

なお、今回は共に用いてもよさそうなお帽子と共に 和洋折衷でのご提案であります





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先ずはこちら、、 春の訪れが待ち遠しくなるやふな 薔薇の織り地に細かいビーズ刺繍が施されたバッグであります
昔のバッグは口金まで素敵なものが見られますが こちらも透かしの口金が銀色ビーズの鈍い煌きのさり気ない引き立て役
同系色の満開のお花で顔周りを彩れば、アラマ思わず頬まで桃色に染まってしまいさふ・・・




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続いては 日本文化の王道とも申せる模造真珠がびっしりと縫い止められた 楚々とし奥ゆかしい趣きのこちら、、、
真珠の海に浮かぶは、銀鼠色の花・・・ 持ち手まで連ねられた模造真珠が、泣かせるぢゃありませんか
ソメイヨシノの花弁のやふな淡い桃色のカチューシャと共に、お祝い事等の晴れの席にも如何でせふ




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さあて、お次は 下膨れな形状が何とも福々しい、立体的なスパンコオルとビーズ刺繍に彩られたこちらのバッグ
持ち手は三つ編み状のビーズワーク、絶妙に照り輝く刺繍は 春の海の水面のやふにどこまでも穏やかであります
脳みそのやふにひだを寄せた別珍の変り種帽子を浅く被れば、どこかメランコリックな表情の装いに、、




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続きましては 細長い形状を小脇に抱える姿が粋な クラッチ型のビーズ刺繍バッグであります
裏表にはそれぞれ違った白銀色の花が浮かび上がり、気の遠くなる細かい手仕事が全面にわたり施されて まさに圧巻!
レディ・ガガ様も顔負け 幻想的なクラゲを思わせる前衛的なヘッドドレスにて、今宵の夜会の主役は決まったも同然




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こちらは、深海のやふな濃い青のビーズ刺繍が印象的な、所謂「ガマ口バッグ」型の丸みのあるバッグです
余談ですが、世間の移ろいとは恐ろしいもので 「アヒル口」の流行も未だ記憶に新しいのに 今は「カッパ口」ださふな、、
話がそれました、群青の小薔薇が浮かぶ小振りなこちら 流行り廃りがさほど感じられないのは 「定番」の持てる強みか
少々気が早いけれど、ストロー素材のお帽子と ひとえの御着物とともに初夏へと思いを馳せて




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次は、多色ビーズ刺繍の花々がはつらつとした可愛らしさを醸しだす 金縁の口金のバッグで御座います 
抽象的な花の刺繍と色合いがどこかモダンな雰囲気ですので、銘仙のお着物などによく合うのではないでせふか
お花より一色とりまして、ひよこの羽毛のやふなお帽子とあの人と一緒に 初春詣でに参りましょか、、、




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トリは、サブちゃんではありませんよ・・・ 今回の中でも一際マチのある たっぷり容量の迫力あるビーズバッグです
鳳凰の羽を思わせる流れるやふなビーズワークは、決してアマちゃんの子供では使いこなせない 淑女の為の手仕事・・・
アール・デコの馨り漂ふフェルトの帽子に七宝のブローチにて、現代のモガを気取るもまたご一興、でありますネ







第二次大戦後の混乱期の中、敗戦から立ち直ろうと 人々は寝食を忘れ 死に物狂いで生きたことでせふ、、

GHQ占領中の輸出用日本製品(Made in occupied Japan)が、ときに亜米利加本国など海外で見つかることが御座いまして、

そのような品には上のやふなビーズバッグ等の工芸品も間々あり、日本人の繊細で丁寧なものづくりへの姿勢が伝わります



元来は欧米モオドから派生したバッグが 和の文化をくぐりまた独自の装いに変わる・・・時代の生んだ産物とは面白きもの哉 




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