男って・・・ ~その弐~ 



日本列島津々浦々、地方色溢れる「成人式」にまつわる報道には 毎年微笑ましくも驚かされも致します・・・

初々しい新成人男子諸君には少々早いかもしれませんが、今宵は男のダンディズム:カフリンクスのご紹介


直径3cmにも満たない装飾品ながら、上着の袖口から時折チラリと顔出す色気といったら決してあなどれません

かつてワルぶった中高生達が密かに自慢しあった 学生服の裏釦や裏地に施された和柄の刺繍等も、

今思えば 思春期ゆえの反抗心のみならず 彼らなりの個性やダンディズムの芽生えであったとも思われます




星の数ほど装飾品の種類多きご婦人に比べ 限られた中でいかにさりげなく独自性を醸しだすか…

かつての紳士たちは モーニングにデイタイム、イヴニングと、文字通り日夜御洒落に心を砕きました

中でも、装飾の細かさや材質・デザイン性に個性を映し出しやすい「カフリンクス」は 

贅沢にも金・宝石等を用いて作らせた富裕層から 庶民においても既製品にイニシャル入れる等広く普及します





fashion-mens.jpg




よく耳にする「カフスボタン」とは和製英語ださふで 一説には17世紀の仏蘭西において始まったとも

袖の装飾であったリボンやレエスがわりに、チェーンで金・銀ボタンで袖口を留めたのが起源とのこと、、、

無論、当初は上流貴族のみのものであったのが 産業革命後量産品も出回るやふになってゆきました


現在でこそ 世界中いたる国発の独自モオドが打ち出されるやふになりましたが、第二次大戦前までは

紳士服本場は英国、婦人服のトップモオドはフランスと相場が決まっており 世界は羨望の眼差しを向けました

戦後大国となった米国に人々は新しき夢を抱き、いつしか米国式がスタンダードだといった風潮が生まれるも

背広や靴等の老舗専門店の長き歴史に裏付けられた技術や質にて、紳士物はいまだ英国が抜きん出ているやふ



「なんでも鑑定団!」で拝見するやふな 骨董商に毎度贋作をつかまされてしまふ懲りないご亭主はともかく、

ご婦人のやふに普段あれこれ欲しがらない殿方が  「いつか英国製の三つ揃えを…」等とひそかに夢見ている、

そんな愛らしい願望を知り鼻で笑ふやふな奥方にならぬやふ 男の浪漫を微笑ましく見守りたいものであります

何故なら、やっぱり殿方は見栄を張りたい生き物でせふから・・・ と 自戒を込め自身に言い聞かせてオリマス



さて今回は、英国・フランス製カフリンクス中心に ジェントルマンの為の装飾小物や携行品もあわせてどうぞ
 




P1350552_400.jpg
さて、先ずは英国らしいウィットにとんだ二点から、、、スコティッシュテリアと今年の干支:馬モティーフ
共にチェーン式の多く見られた1920~30年代製 硝子の中に当時の空気感ごと閉じ込められているかのやふ
スコットランド原産犬に競馬発祥の地にちなむとは まさに「大英帝国」ならでは! 
アール・デコの持ち手が渋い同年代の傘と共に、渋い紳士の袖元にあえて遊び心・・・お茶目さんネエ  
馬のカフリンクスの詳細はコチラ・・・
テリアのカフリンクスの詳細はコチラ・・・





P1350554_400.jpg
続いては、アール・デコ発祥の地:仏蘭西より デコ装飾のシックな三点をご紹介致しませふ、、、
いずれもチェーン式のダブルフェイス、鈍い古美色に各々都会的な細工が施されてオリマス
一番下のものにはイニシャル「S・E」 12金表示が・・・「エトウシンジ」さん等、日本人でも合う方がおられさふ
これぞデコ!なインク壷付き万年筆置き、こんなのが似合ふ書斎持ちたい殿方・・・変人扱いにもめげないで
上のカフリンクスの詳細はコチラ・・・
真ん中のカフリンクスの詳細はコチラ・・・
一番下のカフリンクスの詳細はコチラ・・・





P1350562_400.jpg
お次はケース付き 鉄仮面の騎士の横顔、流石は「ナイト」の国・・・これをサムライの国の男子が着ける痛快さ
内蔵チェーンが着脱時に伸びるエクステンション式のダブルフェイスと 使い勝手もよい仕様で御座います
別売りですが、首元の隠れた仕事人:カラーバーを添えて、、、 左に見えるは 懐中時計ケースなるもの
ブロマイドに見えます紳士も 袖元にさりげなくも悠然とカフリンクスをたたえておりますゾ・・・





P1350565_400.jpg
1940~50年代と年代が下って参りますと 指輪もカフリンクスも四角くごつい仕様が流行って参ります
こちらはまさにそんな時代の二点、この頃にはT地の留め金を用いる現在に近いスウィブル式となっているやふ
下は金色ベースに「W・E」、上は銀色ベースに「M」のイニシャル入り 同年代の恰幅の良い背広に合いそな重量感
古いキャメラに硝子ネガは非売品でありますが、かやふな昔の機械ものにも殿方は浪漫を抱くのでありませふナ
下のカフリンクスの詳細はコチラ・・・
上のカフリンクスの詳細はコチラ・・・





P1350573_400.jpg
最後は、自由なデザインのバリエーションが見られる1960~70年代のものをご紹介致しませふ、、、
左上は臙脂のシェルモティーフが艶やかなチェーン式、右は祝いの席にもよい白地貝に彫細工のスウィブル式、
下は蛇などの爬虫類皮か、天然ならではの左右違う色合いが一点ものといえるスウィブル式であります
この年代を最後にカフリンクスの需要は下降するも 終焉前の花火、といった面白いものがみつかることも・・・
舞台衣装だったといふエピソオドを持つ臙脂別珍の1920年代のジレにあわせ 貴方も妖しの世界の住人に
白貝のカフリンクスの詳細はコチラ・・・
臙脂ジレの詳細はコチラ・・・







戦後の高度成長期以降 効率化に合理化が叫ばれて久しい昨今でありますが、

建築物から美術・工芸品に至るまで 美しい佇まいから後世に自然と遺るものは「必要無駄」にあふれたもの達


不景気が長く続くと精神まで貧しくなりがちでありますが 何でもかんでも「無駄」を切り捨てて参りますと、

気が付けば「本物の良さ」が曖昧になり、「職人の技術力」が失われる危惧もはらむことも心に留めおきたいもの


そんな意味では、本来ならボタンで事足りるのを男の洒落心が発展させたカフリンクス等の必要無駄、

是非、これからのお若い世代にも 「粋」といふ精神ともに受け継がれてほしいと つい願ってしまふわたくし 





パールHPへようこそ
Pearl


Pearl facebook
商品紹介などしております


スポンサーサイト

Comments

コメントの投稿


非公開コメント

プロフィール

Pearlマダム&ムシュウ

Author:Pearlマダム&ムシュウ

福岡に御座います、フランス中心の
ヴィンテージ・アンティークショップ
Pearlのマダム&ムシュウによる
日々の戯れ言を綴った日記です

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ




検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
このブログをリンクに追加する
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
ブログランキング・にほんブログ村へ