ロオブ・ノワール ~街角が生んだモオド~



さて、今宵はRobe noirの最終回・・・ ~街角の生んだモオド~ にて締めくくると致しませふ
『世界服飾史』より 一部参照




時は流れ、60年代以降のモオド産業は 巴里オートクチュールが流行を先導するといふ従来の図式にくわえ

70年代頃より 世界各地で様々なメゾンが既製服ラインの「プレタポルテ」コレクションも発表するように・・・

綺羅星の如く沢山のデザイナー達が登場しては消え、モオドは群雄割拠の乱世へと突入します


一方で 「大人のミニチュア」であった子供や若者は第二次大戦後、独自のファッションを主張し始め

街角から「ストリートファッション」が生まれたりと、世界各地で同時多発的に流行が生まれ始めます

ことに、階級社会への反発が根強い英国はロンドンの若者を中心に発生したモオドは 世界に飛び火しました  




「女たるやふくよかなもの」といふ既成概念を破る 小枝の如く華奢なツイギー嬢が登場しミニスカートが流行、

モッズやテッズ等、音楽と深い関わりを持つファッションが若者の間にムウブメントを起こし社会現象化、、

もはや大人達が一時の現象と捨て置けなくなるほど モオドを取り巻く環境は若年齢化し多様化してゆきます

また、アポロ月面着陸で未来志向が強まると 人工素材による「コスモるっく」がランウェイを賑わせました


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そんな時代の流れを上手く読んだのが、ディオール社出身の「モオドの帝王」:イヴ・サンローランでありました

「私は彼に認められたい」とディオールに言わしめる程才能豊かなサンローランは、ディオールの死により 

21歳でディオールブランドを財政的な破滅から救うため主任デザイナーに・・・ その日の新聞の見出しには、

「イヴ・サンローランはフランスを救った。偉大なるディオールの伝統は続きます」と書かれたほど、、



61年に独立した彼は、66年にいち早くプレタポルテの店「リブ・ゴーシュ」を開店、

ポップカルチャーの流行をドレスに落とし込んだり 公的な場ではく女性のパンツるっくを提唱したり・・・

その後も 以下のやふなサファリや スモーキングるっく等 男女の性差をも揺るがす新すたゐるを発表します

また、ランウェイに黒人や亜細亜人といった有色人種を初めて登場させたのも サンローランでありました


「 Dressing is a way of life. (服装は生き方である)」
「裸体ほど美しいものはない。 女性を纏うことのできるもっとも美しい服は、愛する男の腕である。
 しかし、この幸福をみつける機会のない女性のために、私はここにいる。」

スタイリッシュで衝撃的な彼の生き様は今もなお 多くのモオド後継者の血肉となっていることでせふ、、、



その後ベトナム戦争が泥沼化、再度世界が混沌とする中おこった、サンフランシスコ発ヒッピームーヴメントは 

LOVE&PEACEや性の解放といったスローガンと共に モオドのストリートファッション化を決定的にしました

また、女性の権利向上を叫ぶ「ウーマン・リブ」運動の活動家により ブラジャー排斥行動がおきたのもこの頃・・・

お金をかけずとも自分らしく生きる「チープ・シック」といふ価値観が生まれたのも 70年代の産物でせふ  


yves 1_512

1966 yves_400



注文主の体にあわせ熟練職人が数度の仮縫いを経て作る高級品:オートクチュールの顧客は今や二千人程、

各メゾンはプレタポルテや香水等の販売、ライセンス使用料の獲得などにより収益を上げる構図へと変化します


また 60年代より急速に普及したポリエステルなどの人工繊維は 伸縮性や耐久性、利便性を向上させると共に

デザインの可能性を広げ、大量生産大量消費による既製服の新時代の到来を象徴するものとなりました



そんな近未来の馨り漂ふRobe noirを 当方に御座います品々からどうぞ、、、 


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まさに化繊のなせる技、、 透け感が悩ましい マキシロング丈のRobe noirです
伸縮性あるスパンデックス等の素材だからこその、しなやかで華麗な動きは ダンスシーンにも・・・
シースルードレスの詳細はコチラ・・・



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こちらは ニナ・リッチのオートクチュールラインによる、総シルクのロングドレス・・・
たっぷり用いた生地にたたきつけた幾重ものギャザーが、まだまだ職人技は健在なり と伝えます


 



わずか一世紀の間に、女性達の腰の位置が上がったり下がったり 身体の線が細長くなったり丸くなったり・・・

一方で、どんな時代背景においても 御洒落に対する女性たちの執念たるや 一様にすさまじいものを感じます


何でも自由に選択可能な今の時代・・・   サアテ、何を身につけましょか?





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