グランマ・ノスタルジカ ~その弐~



敬老の日も過ぎ、秋の虫たちの鳴き声もいっそう盛んになって参りました


さて、今宵は 「グランマ・ノスタルジカ」の二夜目、、、

以前紳士がご紹介した、巴里郊外在住のマダムからお譲り頂いた品々を中心にご紹介致します

以前の戯れ事はこちら…


巴里がもっとも華やかだった時代、某有名デパアトメントのジャーナリストとして働いたマダムは

英語力を武器に国内外の来賓を接待… モオドのめまぐるしい栄枯盛衰を目撃したことでせふ



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60年代前半、「淑女」といふ言葉が生きていた最後の時代の 鮮やかな葡萄色コート
マダムのものではありませぬが、モオドの都:巴里を見た生き証人であります



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上質なブルーヴェルベットのAラインコートからは 戦後の豊かさを肌で実感
同じくマダムの持ち物であったファーのマフが 手袋にない暖かさをもたらします




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40~50年代の流行再燃を最後に、今はほぼ消滅したお洒落小物「Muff(マフ)」・・・
レディたるものコートのポッケに手を突っ込むなんてはしたなし、
そんないにしえの美意識が生んだマフは 同素材の襟巻きや帽子と用いられました

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いかにも先程おろしたてとばかりに、角張り生地の馴染まぬものを身に着けるのは無粋である、

そんな価値観が 戦前生まれの方々には当然のやふに備わっていました

「馴染んだのにパリっと糊をきかせるのはよいが 新調品であるのを他人様から見透かされてはねえ・・・
誂えたての着物は畳の上を転がり数日着てからやっと外へ出たもんだ」

長年着慣れたやふに見えること 自分の肌にしっくりさせることを今より重要視していたのです



戦後の高度成長期以降 新しきはよいことだ、とされ 古いものたちはどんどん捨てられました

アンティーク家具や高級宝飾品を除く 所謂「古物」に価値を見出されたのもほんの数十年前からのこと

・・・他人様の使ったものを買うたあ、本当に生活に困った人のすることだ、、、

そんな時代を経 今や新品にヴィンテージ加工をわざわざ施すやふなご時世になりました 


かの大戦を越えてなほ 今も残る「生活骨董」や「古着」のなかには

がらくただけど愛しくて葬れなかったもの、今となれば贅沢なものが多く眠っております・・・


古着探しは、うまくゆけば出逢った途端 アナタに「着馴染むもの」になりますし

「Fits all」 つまりフリーサイズでない分、自分とはどのやふなものか 見つめ直すことになります



グランパやグランマの堂々たる立ち姿は どんなお洒落how to本よりも説得力を感じませんか

・・・永年かけ 何処の誰でもなく自分と向き合った顛末が 装いにあらわれるのですから





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