スウィート&ビター



世間様のおっしゃる黄金週間も飛ぶやふに過ぎ去り はや数日…

季節はずれの台風なんかも お呼びでないのにひょっこり顔を出しております




さて、今宵は 1930年代の生み出したイイ女像の一つ、<グラマー>の必需品…

優雅でしなやか、イヴニングセレモニーにももってこいのロングドレスのご紹介と参りませふ



おっと、先ずはここで・・・ 海野弘氏著の『流行の神話』の一部を拝借いたしまして、
「1930年代」の実像に少しだけ迫ってみたく存じます


(前略)・・・30年代はどんな時代だったのだろう。
1929年の大恐慌と1939年の第二次大戦にはさまれたこの10年間に一つのイメージを与えようとすると戸惑ってしまう。
なぜなら、華やかで美しいものをさがすといくらでも見つかるのだが、邪悪で悲惨なものもいくらでも出てくるのである。

それは、<スイート・アンド・ビター>(甘く、苦い)時代だった。

ビターのほうは、不況、失業、犯罪率の上昇などで、ジョン・サリンジャー、”ベビーフェイス”ネルソン…といった
ギャングスターたちが暴れまわっていた。映画『俺たちに明日はない』のボニーとクライドもこの時代である。
大西洋横断無着陸飛行の英雄チャールズ・リンドバーグの子どもが誘拐され殺害されたのも32年だった。

一方、スイートを代表するものとしては、なんといってもハリウッド映画で、サイレントからトーキーになって、
映画は最盛期をむかえる。(中略) 『空中レビュー時代』(1933)、『トップハット』(1935)では、
モーリス・シュバリエやフレッド・アステアが軽快に歌ったり踊ったりしていた。
ハリウッドのつくりだしていたこれらの<セルロイド・パラダイス>を見ていると、この時代が不況に
あえいでいたとはとても思えないほどだった。つまり、生活が苦しいほど映画は華やかでなければならなかった。
(中略)
30年代はこんな風な時代だった。決していい時代であったとはいえない。それにもかかわらず、
私たちが郷愁を感じるとすれば、それはこの時代が持っていた<ロマンティック>な性格に対してではないだろうか。
(中略)

20年代と30年代ほどはっきりと対照的に区切れる10年はあまりない。
ショート・スカート、ショート・ヘア、胸も腰もぺしゃんこで足を出したボーイッシュ・ガールのイメージは、
より高い、より長めの、胴体が一番大事で、足はそれほどでもないスタイルにとってかわられた。

30年代のファッションは二つの矛盾した傾向を持っている。つまり、昼と夜の生活がかっきり分けられ、
夜はあくまでも女らしいロングドレスが、昼は動きやすい働き着が求められた。
ベルベットとコットンが同時に流行する。これらのことを考えないと、この時代が女らしさを求めながら、
また男の服を女性がとり入れようとした、テイラード・スーツの時代でもあるということに戸惑ってしまうだろう。


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同本より、30年代を風刺したイラスト… 昼は9インチのちょこちょこ歩き、夜は1メートルの大股歩き 『パンチ』(1935)



昼は綿を着て働き、夜は絹やサテンをまとって優雅に振舞うことを求められた過渡期の30年代、、、

世相も着るものも、まさに<スウィート&ビター>に満ちた ある種超現実的世界だからこそ、

スマホを片時も離さず、着のみ着たまま朝から晩まで部屋着で過ごすのも厭わない・・・

ハイテクな日々に追われる現代人を どことなくセンチメンタルに、また夢心地にさせるのでせふか



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水紋に浮かぶ草花柄を最大限生かす、流麗なバイアスカットが秀逸の30年代ドレス
レースの袖先に施されたシャーリング等細やかな仕事に、思わず踊りだす乙女心
30's袖レースドレスの詳細はコチラ…
30's巾着バッグの詳細はコチラ…
多連ビーズネックレスの詳細はコチラ…



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花柄クレープジョーゼットの湖に浮かぶは、おぼろなラメスパンコールの鱗…
アールデコの馨り残るバックルに、模造真珠のクレオパトラ帽でいにしへを偲ぶ
30's花柄レイヨンドレスの詳細はコチラ…




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箔プリントされたテキスタイルメーカーの独自生地を用いるところが英国らしさ
30年代の面影を残しつ、腰のシャーリングなど自由な発想の面白味が70年代
ミュシャ風ネックレスの詳細はコチラ…




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控えめな胸元と対象に、潔く開いた背が30年代を髣髴とさせる 70年代のドレス
蘭等が咲き乱れ涼しくも妖し…イヴニングパーティ、ステージ衣装などにも如何?
背中V開きドレスの詳細はコチラ…
50'sビーズバッグの詳細はコチラ…






足の線を出さない一方 背を大胆に開けた趣向が多いのも30年代始め~中期の特徴…

黙って背中で語る男の哀愁 よろしく… 

酸いも甘いも噛み分け 背中で色香を醸す女になりたき、四十路前かな



30s dress_400



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