毛皮の誘惑 ~その弐~



「本年は暖冬の模様」、、、 

と言われつつ 店頭ではご婦人の触手は厚手の羽織に伸びております


地球は自転でまわれど、経済はご婦人が回すと言っても過言はなし・・・

まさにさふ思わせらるる、 猫目の如くクルクル移り気な女心と秋の空


といふワケで、本日は「毛皮の誘惑 ~その弐~」・・・宜しければお付合いの程を



こぼれんばかりの大きな瞳を引き立てる、30年代のユニイク極まりないモオド!
肩を飾るファーが、コケティシュなお嬢さんにエレガンスの馨りを添える・・・
下は、毛皮なしでは女でないと言わんばかり 30年代前半の最新流行カタログ

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なんと言っても、変わり毛皮ものの最盛期は1930年代頃ではないでせふか


1920年代末より、まず広く流行したのは狐など一匹ものの襟巻きでした

それが、30年代に入ると襟元は勿論、袖先や肩、コートの裾にポケット、、、

如何にユニイクに毛皮を取り入れるか、競うやふに新モオドが打ち出されます



戦時中は贅沢は敵、煌びやかな毛皮を表立って着る機会は少なくなれど、

その反動で 戦後は巴里から、そして新興国:亜米利加から・・・

清楚さを兼ね備えた良家趣向の本毛皮の羽織、対のバッグや帽子等が登場、

厚い肩パッドとはおさらば! 永く飢えたご婦人のお洒落本能を呼び醒ましました



のち60年代後半頃より、動物愛護運動の拡大と共に人工ファーの開発が本格化・・・

80年代バブル景気時に本毛皮嗜好が蘇るも、まさに一瞬の泡のごとく、、、

ワシントン条約での規制もあり、当世では用いる動物の種類も限られております



さあて今宵は、変り種中心に・・・ 心を惑わせる毛皮の魔力をご覧遊ばせ


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30~40年代らしく張り出した肩が、毛皮ながら紳士趣向で粋!
中央フックから下がる二本の足が、全体を蝶結びのやふに見せて



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猫髭のやふなリボンがアヴァンギャルドな半袖羽織に、丸襟の耳・・・
30年代のトリッキーな羽織に、50年代の毛皮襟と革リボン帽で清楚さを



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色味や毛足の異なる三種のファーを用いた、変り種の立ち襟巻き
郷愁誘うボヘミアンなワンピースや、ニッカボッカとあわせては如何?



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格子ウールとフェイクファーコンビの切替えが何とも愉快で、暖か!
50~60年代頃のものながら、30年代のスキージャケットを思わせる素朴さ




重ね重ねとなりますが、政治情勢とモオドは写し鏡、、、


優雅に毛皮をまとい、ご婦人が自由に街を闊歩した時代は案外短かきもの

毛皮のみならず、好きなものを着て自分の考えを口に出来ること・・・

そんな毎日が当たり前だと言えぬ日が来ないとも限らない昨今

物言わぬいにしへの毛皮たちも、様々な世の移ろいを見てきたことでせふ




さあて、冬のお洒落の醍醐味である毛皮をはじめ 厳冬も心温かく胸躍らせる・・・

ひさ美マダムによる素敵な催しが今週末よりまたまたやって参りますゾ!


2015 His-trick F/Wコレクション


ヴィンテージパーツや布等を用い 気の遠くなるような作業を経たハンドメイド、

古物には勿論、アナタのとっておきと合わせ 共に時を重ねてゆく・・・

それはいつしか、ご自分だけの「Vintage: 時代を経たもの」となるはずであります




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