スパンコオルにむせぶ ~冬空篇~



さて、今宵はスパンコオルの持つ様々な側面をご紹介いたしませふ


先日が「宵」、つまりイヴニング向けの品々とすると こたびは”デイタイム”・・・

どんよりした冬の曇り空の下でも、溌剌とお出掛けしたくなる品々であります


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スパンコールやビーズ等の煌びやかな趣向をデイタイムにも・・・

そんな嗜好が一般化した背景には第二次大戦後の亜米利加の影響力があります

第一次・第二次大戦で国力と自信をつけ大きく飛躍した新興国:亜米利加、、、


焼け野原の巴里から、戦禍を免れた亜米利加本土へ本社を移すメゾンもあったりと

当時栄華を極めた亜米利加には、世界各地から資本が集ってきました・・・

企業は次々と目新しい流行を生み、豪奢さを好む国民はそれらを消費してゆきます

手先の器用さや工賃の安さゆへ、香港や日本からも多くの工芸品が輸出されました

わたくしの母が幼き頃、周囲にも多くの女性ビーズ職工さんたちがいたとのこと



そんな品々が時を経て再び海を渡り、欧州や日本で袖を通されることの神秘・・・

華やかさを極めたアメリカンビューティたちの影に、我が先祖の手仕事があったこと、

それらがまださして痛まず、現役の姿を保っていることがどこか誇らしく思われます


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1950~60年代頃によく見られた、スパンやビーズ刺繍の施されたカーディガン
香港からはるばる亜米利加へ・・・ 確かな手仕事によるグラデーションが胸打つ
銀鼠色のビーズの葉が春秋は無論、しんしんと粉雪舞う冬空にも映える逸品



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コーデュロイ地が珍しい、愉快な馬車柄の円状サーキュラースカート!
クレヨン画のやふな温かみあるプリントの所々にスパンが散りばめられて
寒空の下、羽織の裾からチラリと見えるだけで誰もが笑顔になりさふ



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黒字に朱赤の大小水玉のみで小粋なのに、ハート柄の金ラメ地織りがかくれんぼ
平素「ポップさ」からは程遠い当店のセレクトなれど、毒気を感じる品はいわば別腹
1960年代頃の、弾けるやふなカウンターカルチャーの馨りは色褪せておりません






戦後ベビーブーム世代にお生まれのお客様たちから、よく耳にすること、、、

「母がこさえてくれた一張羅のドレスが、子供ながらに自慢だったのヨ」
「近所のテイラーさんが仕立てた三つ揃えを着た父は、そりゃ立派に見えて!」


街の辻辻にあったお仕立て屋さんが、軒並み店を畳まれて久しい今日・・・

先人達の遺してくれた品々は、物言わねど確かに歴史の一葉に刻まれております




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