時代の色彩 ~ベルエポックからデコ~ 





「今年の春夏の最新流行色は…」 なんて会話を耳にしますと、

その色に袖を通す気が失せる、、、服飾業界に居ながら あまのじゃくなわたくし



モオドの世界的トレンドは 例年トップメゾンの方向性をもとに大概決まりますが

春夏・秋冬の所謂「流行色」なるもの、実は2年前から決まっているとご存知でせふか


◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆


日、英、仏、伊、ほか中国、韓国など世界各国から、 流行色の専門機関が集まり
1月と7月の年2回、 2年後に流行させたい色を決定する会合が開かれます
日本からはJAFCA(Japan Fashion color Association:日本流行色協会)が参加…


それをもとに、日本向け流行色を定めてメーカーやメディアにアピールしていく、
この仕組みは戦後の1950年代から、今日まで続いているとのことであります



では、第二次大戦前… いや、もっと以前はどうであったのでせふか
それは、政局がモオドの モオドが政局の映し鏡でありました



1910年代の、優美なエドワーディアンるっくに身を包む三者三様の乙女たち
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エドワーディアンとは、英国ヴィクトリア女王のちのエドワード王朝時代の様式のこと…
エドワード王在位の1901年から第一次大戦が始まる1914年頃までを指します

ヴィクトリアン前期の甘さ 後期の喪のイメージは薄れ、
ベルエポック(よき時代)を反映した レースを用いた優美なシルエットを特徴とする
フランスらしい曲線主体のアール・ヌーヴォーとは一線を画す 英国らしい凛とした美を持つ
パステルトーン、シックなモノトーンを基調に、品格溢れる柔らかな色彩が多く用いられた




王制をしく英国では、代々の王もしくは女王の趣味がそのまま文化に反映しました

かつてのフランスも同様なれど、王制倒れて以降 巴里のメゾンがモオドの中心に…
アール・ヌーボー後、フランスから世界に発信されしは モダンなアール・デコ様式!
特に、新興国:アメリカは 摩天楼にカクテル、ジャズと共にデコ様式に染まります 


強い色調対比に直線が印象的・・・ 都会的かつ異国趣味にあふれた、1920年代のモオド挿絵
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黒に白、黒に赤や緑などの組み合わせが、「イット」で斬新な色彩としてもてはやされ、
エジプト発掘やジャポニスムに影響を受けた エキゾチックな金・銀色も多く用いられた
ココ・シャネル発のジャージー素材の2ピースなど、革新的な素材を用いるメゾンも登場
筒状かつローウエスのシルエット、少年のような細い身体に断髪姿が最先端とされた



このやふに、わずか10年そこそこで 女性はコルセットから解放され、

柔らかなパステル色調から バイカラーの強い対比へ、
母性を感じる曲線の体つきは、ギャルソンヌ(少年のような娘)へ…

その影には、第一次大戦による女性の社会進出の必要性と栄養失調があり

王族・貴族の没落と共に 新興中産階級の登場という時代変化がありました



時は色につれ、色は時につれ・・・・・

どんな色が流行するか、それは世相に翻弄される人々の心そのもの
次回は、なんとも不可思議な色の流行を遺した、花の30年代の謎に迫ります





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