東と西の出逢った頃



暫しご無沙汰しているうちに、すっかり桜列島と相成りました

この調子では、一気に初夏の気配がして参りさふです・・・




駆け足気味ではありますが、先日まで故郷へ里帰りしておりました際、

偶然にも東洋西洋のアートに触れる機会が御座いました


そのひとつがこちら、名古屋三越で催されていた巡回展・・・

『池田重子コレクション ~日本のおしゃれ展~ 』 であります



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1925年、我が国が大正浪漫に染まった頃に生を受けた重子さん・・・

裕福な家庭に育ち、幼少より月一度の歌舞伎観覧などにより培われた審美眼にて、
明治から大正~昭和初期までの、 着物の黄金時代に職人により生み出された 
着物、帯、帯留、 半衿など、一万点以上にも及ぶ一大コレクションをつくりあげます


歌舞伎や和のしきたりなど日本文化に精通する彼女ならではの美意識・・・
それは人々の心をとらえ、現在に続く「昔きもの」ブウムの先駆けとなりました

2015年10月にご逝去された彼女を偲び(享年89歳)、
「日本のおしゃれとは何たるか」・・・最後のメッセージを伝える展示が企画されたとのこと




会場を埋め尽くす 一張羅の着物に身を包む人、人また人・・・

ため息混じりに飛び交うは、「嗚呼・・・粋ですネエ」といった感嘆の声々

 
究極の職人技で産まれた贅沢な着物や帯、小物は各々勿論素晴らしいのですが、

重子さん独自の組み合わせにより  そこに新しい物語性や季節の美が紡ぎ出され・・・

こんな美しい国に生まれたのか、と目から鱗の落ちる思いでありました!



◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇



またある日、馴染みの古本屋にて出逢いしは 『アール・デコのファッションブック』・・・


1912~14年までのフランスのモオド冊子に寄せられた手彩色の挿絵集を復刻したもの

当時を代表する人気挿絵画家のジョルジュ・バルビエやブルネレスキらによる鮮やかな世界!

アール・ヌーヴォーからデコへの移行期・・・ジャポニスムやシノワズリといった東洋文化が、

いかに西洋の人々にとって斬新で衝撃的なものであったのかが手に取るように伝わります



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ちょうど1800年代末から1900年代はじめは、東洋と西洋文化が出逢った頃・・・

欧州の富裕層の間では扇子やキモノガウン、和傘が流行したり

我が国ではダリアや薔薇など洋花柄の着物に洋髪が登場したりと、

互いに強い影響下のもとにあった東西の魅力を融合させた、新しい文化が誕生します



今宵は、戦後の我が国において 手先の器用さにより生み出された工芸品をご紹介・・・

こんもりと盛り上がったビイズの放つ輝きは、戦後復興の光をも思わせる職人芸であります



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大輪のダリアでせふか、二色の対比と構図が若冲の浮世絵の如き迫力
紳士曰く「和彫りの刺青みたい」、ウウム・・・殿方の審美眼は中々面白きかな




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こちらも洋花の牡丹か、持ち手にまで百花繚乱に咲き乱れております
花弁や葉が浮き上がるやふ3Dに縫いとめる技術は、熟練職人のなせる技!




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老舗かばん店:居東屋の名に恥じぬ、細かい細かいビーズ手刺繍・・・
ころんと丸いがま口は、時代や世代を超えてこの先も愛されてゆくことでせふ






たとえ手に入れられるかどうかは別として・・・

若き頃から素晴らしいものを見聴きすることは何よりの財産ではないでせふか

潜在意識の中に年輪のやふに層を成した記憶のかけらたちが、

ジワリと滲み出るやふな・・・ そんな歳の重ね方をしてゆきたいこの頃



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