美濃国つれづれ旅日記 後篇



昨夜に続きまして、私的美濃国紀行後編で御座います・・・

背筋が凍り体感温度を冷やすやうなお話は出来ませんがお時間許せばお付合いを



またとある日… 家族と共にわたくしは美濃を後に一路、信濃の国へ

目指すは下界の灼熱地獄とは別天地の車山高原、頬を撫でる風はもう秋の気配哉

蓼科、清里、霧が峰高原、軽井沢と共に家族の思ひ出詰まった郷愁の場所

…と言いますと何処か気取ってこまっしゃくれた旧華族出身のやふに思われるか

イエイエ、、わたくし生まれも育ちも街中のごく平凡な共働き家庭

山野に触れる事が稀な姉妹を不憫に思ってか否か 両親が連れ出してくれた小旅行

時はバブル最盛期、ペンシヨンなるハイカラな宿や原宿を思わせる土産物屋が乱立

高原と不釣合いなパステル外壁や浮かれたアベックに子供ながら違和感を覚えつつ

産まれて初めて買った福袋の中味:銭型親分愛用の渋い投げ銭付財布に泪した…

そんな愉しくも切ない思ひ出詰まった信濃路を行く やや派手な親子の珍道中

立ち寄る毎に大好物のソフトクリイムを笑みを殺して食す少し職人気質の父、

ご近所や友人分とはいへ過剰かと思う程の野菜等をせせと買う人情味溢れる母、 

たれ眼と朧眉、無意識に開いた口がどこか夢二風、まさに歩く天真爛漫な妹

両親が姉妹を生んだ齢をわたくし達はとうに超え 一人は博多、一人は仏蘭西

いつの日か子を持つ日が来、果たしてここまで見返りなく与えられるか、、

ニッコウキスゲの見頃過ぎ すすきやアザミ咲く野辺で親の愛を思ふわたくし




またある日、、幾つかの旧友の集まりを日に分け梯子する

かつての色恋沙汰話はナリを潜め、マイホウム購入や子供の話に変わろうが

学食を賑わせたあの頃の乙女たちの無邪気さ・かしましさは変わらず

わたくしがまだモガでなく、髪を緑の短髪にしていた頃から知っている友

奇抜な衣装で講堂の空気を凍らせた頃から静かに暖かく見守ってくれる友

嗚呼、得がたきもの 有難きものは真の友かな・・・

いつの日か皆で、万葉旅行の再現を致そうと友の背に誓うわたくし




この度の帰省で一番心象に刻まれたこと、、、

再会誓う齢94になる祖父が握った手の、思いの外力強く暖かかったこと

人一倍甘えっ娘だった妹の、異国の地で看護婦目指す健気な奮闘振り





毎度、けして『休暇』とは言えない慌しさがもはや定着しつつある里帰り

盆最中の もう幾度目かのわたくしが世に生を受けし日も終戦記念日も過ぎ

買い付け後かと見まごうばかりに膨らんだ鞄と新しく刻まれた記憶達を胸に

わたくしはまた半日かけて第二の故郷・博多へと戻ったので御座いました







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福岡に御座います、フランス中心の
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