嗚呼、魅せ者小屋! 前篇



台風一家、いや台風一過の博多は 朝夕めっきり秋風が肌にひんやり…

皆様お住まいの地域、どうか台風被害に見舞われて居りませぬやふ、、、




さて、わたくしそろそろ祭囃子の幻聴が耳奥に響いてまいりますのは

待ちに待った、五穀豊穣の祭・放生会(ほうじょうや)が近づいているからで・・・


もっとも、わたくしのお目当てはチャンポン(びいどろ)でも 焼きもろこしでも

冷やし飴でも 演舞台の猿回しや南京玉簾(これ等は少し愉しみ)でもないわけで


一番血踊り肉騒ぐのは、、、何を隠そう 『見世物小屋』であるわけで・・・

呼び込みの老婆独特のダミ声の口上が迫るに連れ、胸の鼓動は早鐘の如し!!


かといって一目散にソソと入るわけでなく、暫し口上に聞き惚れ絵看板に見とれ

いい加減入らんと!の周囲の声にやっと背を押され、恐る恐る異界の世界へ・・・





そもそも、何故わたくしは『見世物小屋』なるものに惹かれてやまないのでせふ

ルウツを辿れば、記憶の心象風景の片隅に… アリマシタアリマシタ!

故郷の生家の近く、旧国鉄貨物置場のだだっ広い空き地によくやってきたサアカス

確か木下大サアカスだったか、昼間鳴響くバイクショウや道化師の呼び込みの喧騒

一変し夕方となれば何処か物悲しく、檻やテントも巨大な化け物のやふにそびえ…

子供心に、華やかさと裏腹の流転の旅生活の過酷さに思いを馳せたものでした 


乱歩先生の世界や 和洋問わず古い活動映画に背景如く登場する『フリイクショウ』

科学も未発達の頃、それらはサアカスと並び 庶民の身近な娯楽であり、

また不具に生まれた方達の人権も無ければ生き抜く術もない時代で御座いました




例の如く、見世物小屋文献を漁っていた数年前… 本棚で衝撃受ける出逢いが

その名もズバリ 「見世物稼業」(鵜飼正樹氏著)、

最後の人間ポンプと謳われた安田里美翁の生涯がそこにあり・・・

白子に生まれ、差別を受けながらも小屋で研鑽を積み、TV出演するまでに芸を確立

人間火炎放射に金魚や剃刀、果ては碁石まで飲み分ける脅威の食道と胃袋!!

たった15分足らずの出番に至るまでの、並々ならぬ影の努力と苦心の日々、、、

わたくしにとってそれは、輪島塗や刀鍛冶の匠と寸分も質が違わない職人芸、

見られる見世物としてでなく、芸を魅せる見世物としての意地と誇りそこにあり!



…とまあ、やや皆様と温度差を感じることも間々ある 見世物小屋への我が偏愛

昨年は小雪太夫演ずる蛇女の艶姿、さてさて今年は何ぞや・・・・


ご興味のある方は、次週後篇を待て!!

という訳で、12日(日)は18時閉店ガラガラとさせて頂きマス






パールHPへようこそ
Pearl


スポンサーサイト

Comments

コメントの投稿


非公開コメント

プロフィール

Pearlマダム&ムシュウ

Author:Pearlマダム&ムシュウ

福岡に御座います、フランス中心の
ヴィンテージ・アンティークショップ
Pearlのマダム&ムシュウによる
日々の戯れ言を綴った日記です

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ




検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
このブログをリンクに追加する
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
ブログランキング・にほんブログ村へ