蚤の市一考



木々も艶付き、冬晴れに背筋がしゃんとする神無月から霜月…

気候も良いせいか、此処のところ大小随分多くの蚤の市を巡りました

わたくしの蚤の市好きはかつて綴らせて頂きました通り、、、

朝 おもてで雨が横殴りに降ろうが…遠足の日の子供のやふに、

何度も外を眺めては小止みを伺い…さふ、諦めるには忍びないのです


思えば小学生の頃でしたかしら、初めて心時めく場所に降り立ったのは…

郷里の桜並木の堤防にて催された蚤の市なるものに母が連れ出してくれました

価値も相場も…勿論似合うのだかどうかも判らない鞄や帽子や楽器等を

そりゃあもう夢中になっておこづかいであれやこれや買ったものでした

勿論、初めのうちはその戦利品の大半が残念ながらお蔵入り・・・

けれど、何処の何方かが手放された不要なものがわたくしには宝物

なんて素敵な出逢いをもたらしてくれる場所なのでせう!!

今でもあの桜並木の下が、わたくしの古い物好き半生の原風景にあります



幾人かの志同じくした友達と連れ立って、先日も先先日も愉しや蚤の市道中…

毎度、早朝からの準備で迎えて下さる店主様たちに心で感謝の合掌

近年そこかしこの蚤の市の盛況ぶりに、古物を生業とする身としては嬉しい反面

かつて蚤の市の主であったお年寄りやしたり顔の骨董好きご主人、

薀蓄を伝授して下さる話好きな初老の玄人店主さんらの姿はなり潜め寂し…

どうやら時は今、若い世代中心に欧風アンティーク流行りのやふです




さて  お国も違えば蚤の市状況も変わる、、、それが醍醐味

米国での蚤の市といえば、それはもうお祭りカーニバル!

流石は大量消費国、陽気な店主に声掛けられつつ果てしなく広大な敷地を

ホットドック片手に色彩の洪水に眩暈しながら回り歩く回り歩く…

一転、仏蘭西では店主達の厳かな佇まいに多少恐縮しつつ ソソと品定め

値切り倒されてまでは売らんぞと言いたげなお顔を尻目におずおず値段交渉

ヘタな映画を観るより国民性や文化の違いが表れる…さふ、それが蚤の市



自分の趣味嗜好に合っているから○○風アンティークが好き…

それはそれで素敵なこと、古いものは暮らしに深みや味わいを添えてくれます

けれどもし、流行だけに押され 他の良いものが目に入らないなら勿体無い!

例えば日本の匠達の技はかつて世界中を魅了し、人々を驚愕させ

ジャポニズムなんていうブウムまで巻き起こしたのですもの、、、

手に入れられなくても一見の価値あるお品も蚤の市なら身近に沢山あります



年代が近ければ不思議と国は違えど モノの醸し出す色が合って参ります

心の赴くまま、直感に正直に… 「わたくしの所に来るかえ?」

何方かが大切にしてらした「何か」を探しに、また蚤の市に胸躍らせるのでした






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