偏愛、上等!


♪ 明かりをつけましょ、ぼんぼりに~・・・

桃の節句の今日、日本列島の各地で 唄われていることでありませふ



◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆



物心つくあたりか、わたくしは自分を男の子だと思っていた節があるやふです

幼馴染みに男児が多かったせいか、元気よく駆けずり回り・・・

マッシュルーム髪に半ズボン、時折男児に間違えられることもあったとのこと



思春期になるといつの間にか、スカートも履けばリボンも好みましたが、

やはり根ではどこか中世的でアンドロジナスな存在に惹かれるのか・・・


スクラップ帖には、”美少年が女装した”と思しきブロマイドが あふれんばかり
(もっとも、それは他人から指摘されて気付いた嗜好ですが、、、)



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好みとは嘘のつけないもので 集めに集めた切り抜きに多少の違いはあれど、

レエスやリボンを纏っていても、目の周りは真っ黒だったり 唇が緑だったり・・・

あばらが浮き出るほど痩せた胸板がチュールから透けていたり・・・

やはりどこかに 毒々しさと未成熟さの同居するアンバランスな美、


そんな、壊れそうなものばかり集めてしまふ それがわたくしの”偏愛”



さて、今宵は 古きレエスの質感や透け感が絶妙なものたちを・・・

お好きな方はとことんお好きなハズ、 妄想が掻き立てられますナ



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1950年代、ハンドメイド丸襟ワンピースを模造真珠づくしで!
中心のだまし真珠ボタン、袖や裾のカットワーク刺繍が小粋
シャリ感あるオールドコットンに、スパン帽の妖しき瞬きがスパイス




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同じく1950年代、生成りレエスにスモーキーピンクがうぶなドレス
ボタンのこちらはバックライン、正面はスクエアネックの落差がニクイ
サテンロング手袋に仮面、華奢な体の線が引き立てる色香・・・





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20世紀初頭頃、おそらく富裕層のティーガウンはえも言われぬ存在感!
全面刺繍に 袖口から縮緬シルクのひだが顔をのぞかせて・・・
ダウントン・アビー:ヴァイオレットお婆様位の気迫を持って着こなしたい
20世紀初頭レース羽織の詳細はコチラ・・・






デパートメントの地下で、数年前お見かけした 故:ムッシュかまやつ氏・・・
例のごとくニット帽を被り、周りも気にせず飄々と去ってゆかれました


「兎に角マニアックに 好きなことをつきつめて、自由にやったらいい」


閉塞感に満ち、物が溢れる時代だからこそ、氏の遺した言葉の如く、

”偏愛、上等!”だと・・・ 心より賛同する次第でアリマス




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ジャクリーンの軌跡


春一番が吹いた東日本、、、

芽吹く季節がまた、やって参りました





今春封切り、ナタリー・ポートマン主演映画『Jackie』でも話題沸騰・・・

今宵は、稀代のファーストレディ:ジャクリーン・ケネディ女史になぞらえて、

羽織りを主とした 春のカラーパレットをご紹介致しませふ


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◆ジャクリーン・ケネディ・オナシス◆

1961年に米国大統領に就任したジョン・F・ケネディは若干43歳、
ファーストレディとなったその妻ジャクリーンもわずか31歳であった

就任2年10カ月で夫が暗殺され、失意のままホワイトハウスを去った彼女・・・

そして5年後、ギリシャの大富豪:オナシス氏と再婚し世界を驚かせた
オナシスとの死別後、ジャクリーンはニューヨークに移って編集者としての人生を歩む

大統領銃撃時に彼女が着ていた、ピンクのシャネルスーツにピルボックス帽の装いは
時代を象徴するファッションとして人々の記憶に残っている
(Wikipediaより一部抜粋)






学歴と気品があり、資産家令嬢でもあった彼女は 若きケネディの心を射止め、

母親から受け継いだ洗練された嗜みやセンスゆえ、国内外の女性たちを虜にします



良家の子女的装いがよしとされた最後の時代、、、

小麦色に焼けた肌に映える春カラー、チャーミングな笑顔で颯爽と着こなすスーツ、

前代未聞のお洒落なファーストレディは一躍、時代の”顔”となりました



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ジャッキーが幼き頃、母親の世代が着たであらふ1940年代頃のコート
丸みを帯びた襟や肩、折り返しの袖に等・・・戦後の巴里モードが満載
ハンドメイドの花柄ボウタイブラスが春風にたなびいて・・・・!
1940~50年代カスリコートの詳細はコチラ・・・




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まさに彼女好み! クリームイエローのAライン膝丈ドレスに六分袖コートを
胸元のステッチが素晴らしいドレスは、フォーマルな場にも優しく映える
あえて季節を選ぶ短めの袖丈にグローブ・・・時代の遊び心やゆとりあり
1950年代ノーカラーコートの詳細はコチラ・・・
1960年代初めピンタックドレスの詳細はコチラ・・・




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戦後フランスの丁寧なハンドメイド、計算された趣向がエレガントな2ピース
圧巻は、ワンピースと羽織りの重なる胸元の 複雑なる陰影の美しさ! 
ピルボックス(薬入れ)帽にクラッチ、ジャッキースマイルが浮かぶやふ
1950年代ハンドメイド2ピースの詳細はコチラ・・・




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オナシスと再婚後、地中海をのぞみ時にオリエンタルな装いをしたのでは?
1960年代末~の我が日本のお仕立て羽織り、元の持ち主は刺繍で”歌子”さん
焼けた肌にターバン、そんな装いもジャッキーならお手のものでせふ
1970年代頃ショルダーバッグの詳細はコチラ・・・






波乱万丈の人生を駆け抜けたジャクリーン、、、


”ファーストレディ”が決して大統領のお飾り人形ではないこと・・・

それを知らしめたのは 彼女の華やかな装いのみならず 

自らの人生を力強く舵取りする 新女性像を世に知らしめた事にこそあり


そう感じるご婦人方も少なからず、居られるのではないでせふか



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スモーキーな春



週末の吹雪のなか 凛と咲き誇る寒梅・・・

春はそう遠くはないやふです




デパートメントのお化粧品売り場では、花びらのやふな新作がずらり・・・

とはいへ、やはり目がいくのはダークでデカダンな好みの色合い



ご贔屓メーカーでは、ロンドン出身のメイクアップアーティスト:Diane Kendal監修、

彼女の深層に息付く、70年代のロンドンストリート文化:BIBAへのオマージュ商品が・・・


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ルーツを匂わせる人やものに弱いのに加え、私的な趣味嗜好と近かったもので、

ここ最近はスモーキーアイのメタリックな目元をあれやこれや試行錯誤、

時に道行く人々の瞳を真ん丸くさせ お騒がせ?しております



1930年代を彩った女優たちになぞらえた、様々なスモーキーアイの指南・・・
BIBAは1970年代に巻き起こったアール・デコリバイバルの立役者でもありました

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ここ数年、late 60's~70'sリバイバルがモードの主役に躍り出ておりますが、

目元をちょっぴりグリッターやラメのシャドウで囲んでみると、アラ 不思議・・・

退廃的なムウドが漂って、まとう空気まで斜がかかったやふにスモーキー


また、マットなグレーやブラックで囲み目をすれば 一気に1920年代へ時間旅行!



☆   ★   ☆   ★   ☆   ★



今宵は、クレイジーな時代:1970年代が産み落としたワンピースたちの登場・・・

混沌とした世相の当時、スモーキーアイからどんな景色が見えていたのでせふか



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クレイジー!なベルスリーブにハイウェストの絶妙バランスをご覧あれ・・・
70年代のストリートから生まれたのは、メッセージ色の強いユニークな文化
ベルスリーブワンピースの詳細はコチラ・・・




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当時のロンドンカルチャーの熱気が伝わる、耽美な面持ちのワンピース
どこかアール・ヌーヴォー的でもあって、ジャポニスムムウドに浸れます
英国製フレア袖ワンピースの詳細はコチラ・・・
イタリア製マガジンバッグの詳細はコチラ・・・






ココ最近、1980~90年代文化が若者達を熱狂させている模様、、、

お父様のお下がりのスタジャンをぶかっと嬉しそうに着る乙女も見かけます

時代は繰り返すもので、懐かいものが新しいものに・・・ 
昨日まで新鮮だったのが今日は古びて見えたりと、サイクルの早いご時世




世間の潮流と合おうが合わまいが、深層心理が勝手に偏愛するもの、、、


音楽でも、映画でも、モードでも・・・ 戸棚やたんすを見渡してみませふ

案外身近に、自分の”らしさ”があったりするから 脳は嘘をつけないようです



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Black & White



前回の「戯れ言」:オスカーつながりといふ訳では御座いませんが・・・



先日、シネマ狂の友人から頂いた アカデミー作品賞受賞:

モノクロトーキー映画『The Broadway Melody(1928・米)』を観ました




舞台なら摩天楼ニュウヨーク:ブロードウェイ、映画なら西の都:ハリウッドへ・・・

スターダムへのし上がろうと、全米もとより世界各国から役者や芸人が集まった時代、


華やかなりしショウビジネス界の表と裏、光と影を 男女三人の恋模様を絡めつつ・・・

お馴染み「Broadway Melody」の曲目に乗せ描く MGMの世界初トーキーミュージカル作品です




田舎から成功の夢を抱いてブロードウェイにやってきた 勝気な姉と内気な妹・・・
舞台のオーディションやリハーサルのドタバタシーンにも、効果的に白と黒が用いられてオリマス
見ているだけで足がつりさふ… 華麗でチャーミングなつま先でのタップシーンにもご注目!







言わずもがなですが、モノクロ映画では総天然色映画と違い、「白と黒」の世界

従って、照明の使い方や衣装の効果に配慮しつつ、白はより白に 黒はより黒に・・・ 
お化粧も濃く、人物を時にくっきりと 時におぼろげに演出する必要がありました



バイカラーの衣装や スパンコール・ラインストーンといった動きの出る装飾を駆使し、

役者の表情やしぐさ・声色もオーバーに、わかりやすく表現することが求められます



実際の町並みや衣装・お化粧の色合いを想像するのもモノクロ映画の愉しみのひとつ・・・

1960年代に総天然色映画が普及するまで、人々は白と黒の世界に想像力を膨らませました



◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆



今宵は、簡潔なようでいて奥深い・・・ 白と黒の装いをご紹介

白と言ってもアイボリー寄りだったり、黒と言っても墨黒だったり、、、

マットな質感にファーの柔らかさ、シャイニーな光沢感、透け感がもたらす効果など、

モノクロ映画のスタアの艶姿を想像しながら、ご覧頂けたら愉しきことでせふ!



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リトル・ブラック&ホワイトドレスとでも申しませふか、この可憐さときたら!
クリームを幾重にも重ねた、ウェディングケーキを思わせるスカート
羽根のヘッドドレスと葡萄のドレスクリップで、少女から一歩踏み出して・・・
1950年代段フリルドレスの詳細はコチラ・・・
ハートモティーフバッグの詳細はコチラ・・・
1940~50年代葡萄ドレスクリップの詳細はコチラ・・・




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艶消し絹地が淑女のシルエットをおぼろげに映し出す、1950年代のドレス
フレア&タイトのスカート二段重ね! 前後襟元の大胆なデザインチェンジも見事
チュールで花を包んだドラマティックな帽子で、ニュールックの女優気分・・・
ねじりビーズ首飾りの詳細はコチラ・・・




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シルクシフォンにサテンのさざなみが寄せては返す、スペシャルドレス!
二段スカートのみならず、ロングストールにまで施された気の遠くなるひだ・・・
透けた肌の美しさを、ファーの帽子とラインストーンが引き出します
ラインストーンフリンジチョーカーの詳細はコチラ・・・





妹役で出演のアニタ・ペイジ嬢は、わたくし好みのどこかファニーな男顔・・・
滑らかな肌に映える黒ドレスとラインストーンの瞬きが、初々しさの中に宿る色香を醸し出す

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『The Broadway Melody』封切り直後の1929年、

ブロードウェイと同じ東海岸の金融街:ウォール街から始まった恐慌は世界へ飛び火



一部の富裕層を除き、人々は大失業時代を迎え 日々の暮らしにも事欠くやふになります

民衆の怒りの矛先は、他者へ・・・ ことに他国から来た民族へ

同時多発的に出現した排他主義から 第二次世界大戦へと突き進んで行きますが、

これはどこかで聴いたお話、、、  デジャヴでせふか???? 




かつて、希望を抱き大海原を渡って来た移民たちが築いたユニークな国において、

誰もが一攫千金や夢舞台を目指した時代から 一世紀が過ぎようとしております

モノクロ映画と違い、現実社会では様々な色が存在しますが、、、


果たして、一世紀のちにも・・・  自由の女神が燦然と輝く世界でありますか否か





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Dress you up !



例年ながら、アカデミー賞の行方が話題になる季節となりました




メリル・ストリープ女史による涙の抗議演説も話題をさらった 本年度・・・

誰が、どんな作品がオスカー像を手にしたかはモチロンですけれど、

いちモオドファンとしては、華やかなりし女優陣のドレス姿も気になるところ



父親と共に出演した『ペーパー・ムーン(1973)』にて、史上最年少の10歳でアカデミー助演女優賞を得たテイタム・オニール
凛々しい男装るっくも、彼女のあどけなさを引き立て お洒落特別賞をあげたくなる小粋さ!

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皆様もおそらく、ご贔屓の男優・女優がおられませふ


わたくしの脳裏に焼きついているのは、10年以上前のクロエ・セヴィニー嬢・・・

黒ボウタイに所々スパンが瞬くシースルーの問題作ドレス、真っ赤な紅、、、



とびきり美系でグラマラスな女優がレッドカーペットを豪奢に彩るのも素敵だけれど、

モデル出身:不可思議なバランス感覚を操る彼女にしか表現できぬ世界、

エスプリと毒っ気の効いた装いは、わたくしの中で色褪せることはないでせふ


「Dress you up」、、、 
一番の近道は、アナタだけの魅力を発掘することにありさふです



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さて、今宵は レッドカーペット、といふわけでは御座いませんが、

人生において、ドレスで女を上げる・・・ そんな特別なシーンにお似合いの、

ハッとしてグッとくる とびきりのドレスをご紹介いたしませふ


いずれも、近日当方にご縁のあった 英国デザイナーによる銘品たちでアリマス





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英国で成功したデザイナーの一人、「Jean Allen」の1950年代の2ピース・・・
現代では珍しいロングコート&ドレスの組み合わせが、時代の余裕を感じます
ヴェルヴェットをアクセントに鈍い金銀ラメ糸が瞬く、とびきり贅沢な生地使い!



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こちらもおなじく「Jean Allen」、1960~70年代のボン・シックなリトルドレス
透けた袖、波打つ縞・・・ブリジット・バルドーの小悪魔笑顔が浮かぶやふな
ピンクベージュに黒の組み合わせに、鈍い紫サテンリボンがピリリと効いて
1950年代リボンラインストーン首飾りの詳細はコチラ・・・
ビーズ×ラインストーンバッグの詳細はコチラ・・・




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ユニークなパーティドレスを世に送り出した、「Yvonnne Jacovou」のカクテルドレス
孔雀の羽のやふに妖しく色を変えるロングプリーツは、華やかな場や衣装にもってこい
1970年代頃のものなれど、ハリウッドの黄金期を髣髴とさせる貫禄アリ!
タッセル風ビーズ首飾りの詳細はコチラ・・・







賞や名誉を得て、歴史の記録に残ることは中々出来うることではありません


一方で、記憶の断片に遺るやふな 粋な装いをした名もなき人、、、

そんな姿が、ふとした時に鮮やかに蘇って 再び胸ときめいたりしませんか





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Author:Pearlマダム&ムシュウ

福岡に御座います、フランス中心の
ヴィンテージ・アンティークショップ
Pearlのマダム&ムシュウによる
日々の戯れ言を綴った日記です

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