紳士の生態学



窓の外の雪を見つつ、ウキウキはしゃぐ紳士と 猫のやふに丸くなるワタクシ

・・・ どうしてこうも生態が異なるのか、不思議でなりません



※     ※     ※     ※     ※    ※



生態と申せば、お買い物の価値基準も殿方とご婦人では随分と異なるやふで・・・


以前も綴りましたが、大概殿方は探しものが明確なことが多い一方、
行き当たりばったり 素敵!と思う物を突然ご購入されるご婦人をよくお見かけします

なおかつ、気に入れば同じものを蒐集する殿方、二つは同じものは要らぬご婦人・・・


そういった意味合いでは、目当てのものがみつかるまで忠実に待ち続ける殿方は犬、

気まぐれにフラリと入った一見の店で お気に入りをポンと買ってしまふご婦人は猫・・・



しかし、一度狙い定めた獲物は決して逃がすまじ!といった執念は、殿方が上回るやふにも

これも動物的本能のなせる技か・・・ そんなたとえ方をしたら、叱られませふか



※     ※     ※     ※     ※     ※



さて、こたびは 個性派男子の触手が思わず伸びてしまいさふな!?

フランスからやってきた、変わりダネの品々のご紹介・・・

照準を合わせて、、、、    心の準備はよろしいでせふか


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まずは、上の古いファッション画にもある ハンティングジョッパーズ二点・・・
ウールの千鳥格子はおそらく1900年代初頭頃、既にご愛好家により売約済み!
ベージュコットンは、亜細亜人体型でも膝下が入るサイズで 状態も良好
1900年代初頭~千鳥ジョッパーズの詳細はコチラ(売約済み)・・・
1930~40年代ジョッパーズの詳細はコチラ・・・





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コチラはかなりの珍品!大学卒業時等に着用するアカデミックコート・・・
使用されているシルク綿や形状からしてなんと、推定1900年代初頭のものかと思しき代物
上の写真は同じ売主所有、後年のアカデミックコートの着用写真付きタグナリ





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トリは・・・19世紀風を想定した舞台衣装として1950年代頃に作られたと思しきセットアップ
古くからキャバレーやら劇場やらに国民が親しんできたお国柄:フランスならではの時代の遺物
ラペルもM字にカットされた特別仕様で、舞台衣装といえども手を抜いてはおりませんゾ
19世紀風舞台衣装セットアップの詳細はコチラ・・・







やたらめったらにモノを欲しがらない我が家の紳士、先日珍しく素敵なモノと出逢ったさふ・・・

流石に「おあずけよ!」とはいきませんで、

本年はそれぞれが気に入る宝物と巡り合え めでたしめでたし、でアリマス



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オーラをまとって



初雪を迎えた博多の地・・・

ぽっぽと振る景色は見られませんで、寒いは苦手ながらも本州育ちとしては懐かしくも



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街行く人の後姿は右も左も肩をすぼめうつむいて小股歩き・・・


そんな中、百貨店で見かけた目の醒めるやふな青のコートに銀短髪のマダム、
シャンと背筋を伸ばし 靴に至るまでの青の濃淡グラデーション、、、


人に見られている、といふ美意識の大切さ、

見知らぬ他人の心にも何かを遺せる、”お洒落”の持つ引力に胸高鳴りました



さて、今宵はパーティーやら御呼ばれの多い時節柄、

チョット いや 相当、か・・・ 人目引くであらふ戦後ニュールックの羽織りをご紹介

この他にも、この度はご婦人のコートが割りと豊作でありましたヨ



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ストライプツウィードを大胆にもバイアスに用いた、華麗なるショートジャケット
なんといっても大きく取られた襟の豊かさ、粋な七分袖にハアトを射抜かれます!
オールドプラスティックのガラリット首飾りに、同じ飴色の蝉チェリーブローチがゆらり
1940年代蝉とチェリーのブローチ
1930年代茶コードバッグの詳細はコチラ・・





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立ち襟気味のノーカラーコートは、流麗なXラインもあいまって厳かな佇まい
思わず、シルクベルベットの立ち襟ドレスなどを合わせたくなるやふなボンシックさ
デコラティブなガラスボタンに前後のリボン、コレを清廉といわずして何が清廉か





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コチラ、はじめに申しますが防寒着ではアリマセン・・・ お洒落着です
ピンクベージュのサテンにリボンテープがびっしり、まるでオブジェか絵画のやふ
こういった逸品を作れ、羽織る場所のあった時代の精神の豊かさよ、もう一度
1950年代カット硝子ネックレスの詳細はコチラ・・・
1950年代オーガンジーレースドレスの詳細はコチラ・・・
モノトーンビーズ2wayバッグの詳細はコチラ・・・






強烈なる一目惚れで買ったけれど、数年来たんすの肥やし、、、


数年ぶりに袖を通してみたら、アラ また二目惚れ!

ナンテこと、ありませんか?


年齢が、醸し出す佇まいが、そのモノに追いついてくることってあるのだと思うのです

身につけるモノの放つオーラに見合うレディになりたいなア、と 考えるこの頃



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出逢いは突然に



いつの間にやら定着したハロウィーンの喧騒すぎますと、

街はガラリとクリスマスの電飾の洪水であります

  

☆     ★     ☆     ★     ☆

 

先だって「戯れ言」にて、切望するものに出逢った旨を綴っておりましたが、

その娘さんが、はるばる海を越え空を飛んで ワタクシの元にやってきてくれました


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1900年代以前からあったといわれる、Boudoir doll:ブドワールドオル・・・

直訳では”淑女の私室の人形” ですが、所謂 愛玩人形といったところでせふか


1900年代頃までは、ロココ調等ロマンティックな衣装を身にまとったものが主流でしたが、

1920年代以降は、マレーネやジョセフィン・ベイカーといった銀幕スタアを模したもの、

煙草をくわえて男装した娘、お転婆なフラッパーといった町娘人形が人気を博したやふです



エロティックフレンチポストカードにも、たびたび顔をのぞかせるお茶目なブドワールドール
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アールデコ期のブドワールドオルはフランス製が多く、アンニュイな表情が代名詞

中でも、熱心な収集家がいるジャンルのひとつが”道化師”もので、

今風に申せば怖可愛い、といった ダークなスモーキーアイに寂しげな表情が魅惑的


わたくしのファーストドオルは、弓形眉にピンクシャドウ、口角の上がった唇・・・
水玉の衣装に、描きぼくろ、水玉の陽気な道化衣装に ある日突然一目惚れ!

なんともファニーな佇まいが おこがましくも自分を見るやふでして、
お人形にはほぼ執着のない人生なれど、無性に惹かれ思い切って手に入れたのでした


所謂ジュモーのやふに高級陶器人形ではなく、当時は比較的安価であったことでせふ

しかし、そんな愛玩人形が百年近くも大事にされて今手元にある神秘・・・
 
秘められたる物語に想いを馳せるのも、アンティークやヴィンテージならではの醍醐味か



☆     ★     ☆     ★     ☆



さて、今宵は 好きな方には堪らない・・・
いや寧ろ、趣味を知り尽くしたパートナーに突然プレゼントされたいやふな、


そんなこの時期ならではの どなたかにとっての別嬪さんをご紹介


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第二次大戦中にも流行したハアトモティーフ、こちらはコスチュームジュエリー全盛期の戦後もの
甘くなりがちなモティーフ、アラベスク調彫りが施されたハアトは淑女の胸元が似合う
チェーンにまで緻密な細工、こだわりやのアノ人の頬もゆるむかしら・・・
ハアトモティーフ首飾りの詳細はコチラ・・・





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ベークライトと並ぶオールドプラスティック:ガラリットの実がたわわに下がる首飾り
留め具のみ現代のものを用い、デッドストックパーツから作られたハンドメイドです
パリ在住のマダム作家はご高齢、いつまで買い付けられることでせふか・・・
1940年代頃水玉ブラウスの詳細はコチラ・・・





出逢いは突然に、、、


いつか この道化人形を見ると、美容学校に通った日々が懐かしく瞼に浮かぶことでせふ

とはいえ・・・下の娘さんのやふな有様になったら 流石に誰かさんから雷が落ちそうですが



さて、心躍るモノとの出逢いはこちらにも・・・

His-trick 2017 F/W Collection

お馴染みとなりつつある、マダムヒサミによる時代を超えた小粋なバッグや装飾品たち
さて アナタのハアトを射止めるのは、、、 



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ブドワールのヒミツ



好物の干し芋の季節到来・・・  

ついつい手が止まらないなんてことは 乙女のヒミツ、 であります



☆    ★    ☆    ★    ☆    ★



さて、今宵は Boudoir:仏語で婦人の私室(スネる為の部屋、という隠語でもあるとか) にて

マドモアゼルやマダムが密やかに愉しむ為のもの、ランジェリーのご紹介


顔は笑って心で泣いて、、 異常な腰の細さが美の証、なんて殿方の勝手な幻想ヨ!
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1910年代までは、一人では着られなぬやふな 細いコルセットとの格闘の日々・・・

骨盤や内臓が変形するほど締め付け、気絶用の気付け薬が欠かせなかった時代から

わずか数年で、下着の中で体がスウィングするほどの開放感がもたらされるとは!

神様お釈迦様でも、ご存知なかったことでせふ



くびれのない衣服に断髪、そして煙草は 1920年代の最先端モガの象徴
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今宵は、18禁で・・・  

よいものを知る淑女にこそ手に取って頂きたい、絹のランジェリーを召しマセ


化繊の下着の手頃さや便利さも捨てがたいけれど、

1920~40年代頃の 上質な絹の細やかさやとろみ・・・  
思わずコレクションしてしまいそな、妖力に要注意です



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1920年代頃、ミントグリーンの絹プリーツランジェリー上下セットアップ
腰の王冠刺繍は、身分のある人々が仕立てた高級品質の証
胸もとの細かなレエスとくびれのないシルエットが不思議にマッチング




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1930年代頃の絹スリップ、シェルのやふな胸の切り替えがデコモダン!
くびれのある流線型シルエットの復活したこの時代、下着も薄手でXラインに
胸下でのボタン開閉が、現代では見られぬ小洒落たひと手間




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1940年代前後、胸元のレエスがため息ものの贅沢絹スリップ
この頃にはしっかりとした形状のブラジャーやガードルが一般化、
スリップ等の下着は、色香漂ふ趣向のものが持て囃されるやふに






心にゆとりのないときは、ランジェリーどころか着るものにさえ気が回らないもの


殿方の気を引く目的のみでなく、自らを高揚させる為のものへ・・・

Boudoir(ブドワール)でひとり、 ああでもこうでもないと思案する愉しみ

ランジェリーを取り巻く当世の流れを、万歳して迎えたい心持であります



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本能が欲すもの



週末ごとに訪れる台風、  

全国津々浦々の皆様、どうぞお気をつけ下さいませ


◇     ◆     ◇     ◆     ◇     ◆



さて、前回は日本の職人による手仕事の粋をご覧頂きましたが、

匠:マイスターと呼ばれる名匠は勿論、名もなき腕利き職人は世界各地におられます



こたびは、オーストリアから、また米国から・・・

毛色は違えど、おのおの蒐集家も多い 時代を彩った逸品のバッグをご紹介致しませふ


時代変われば、バッグも変わる、、、

1800年代まで、小さな巾着程度の飾りとしての意味合いに過ぎなかったものが、
女性の社会進出に伴いバッグは 大型かつ丈夫で実用的なものへ・・・


そんな中でも、”装飾品”と呼ぶべきバッグは 淑女にとっては”別腹”ではなかったでせふか


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◆Whiting & Davis◆
1896年、米国マサチューセッツにて創立 ”メタルメッシュバッグ”の代名詞とも呼ばれる老舗
1920年代にアール・デコ様式のモダンなメッシュバッグを売り出し、大旋風を巻き起こす
30年代以降、ポール・ポワレやエルザ・スキャッパレリ等前衛的なデザイナーとの合作も打出し、
長く現代に至るまで、レッドカーペット女優達の御用達バッグメーカーとしても不動の人気を誇る
時代性を映し変遷してきたメタルメッシュバッグの形状は、女性のあり方をも投影している


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米国を代表する老舗ながら、現代でも輝きを失わない稀有なバッグメーカー
創業時の縦長形状から始まり、戦後になるとハンドバッグ型で容量も大きめに・・・
カンヌ女優の代名詞:クラッチも捨てがたいが、真骨頂はアールデコ期のモダンな趣向!






◆Petit Point(プチポワン)◆
フランス語で「小さな点」との意味を持つ、極めて細かい手刺繍細工のこと
18世紀頃、オーストリアの首都:ウィーンで生まれた技法と言われる
1平方cm中に121~225目あるものが”プチポワン”と呼ばれ、
それ以下の目の大きなものは”ニードル・ポイント”と区別されることもある
現在では再現不能の高度な作りのものは、コレクターたち垂涎の憧れである
かつてはマリーアントワネット等ハプスブルグ家も愛用したという伝統工芸


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1800年代末~1930年代頃に全盛期を迎えた”プチポワン”も、当初は小振り
豊かな世相を反映した1950年代頃のプチポワンは、ユーモラスな貴族柄が全面に!
口金部分に七宝細工を施すといった、贅を尽くした手仕事は当時だからこそなせる手間
1950年代頃プチポワンバッグの詳細はコチラ・・・






ものが捨てられる程あふれて飽和状態の昨今では御座いますが、

心底欲しいなあ、と思うものとは一体全体 どれほどあるのか・・・


他人には取るに足らないものでも、ある人にとってはこの上なく胸ときめかせたり

それってきっと、本能が欲しているものなのでせふか

わたくしも今ちょうど、手に入れるべきか否か・・・ 悩めるものと出逢ったところデス



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福岡に御座います、フランス中心の
ヴィンテージ・アンティークショップ
Pearlのマダム&ムシュウによる
日々の戯れ言を綴った日記です

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