Black & White



前回の「戯れ言」:オスカーつながりといふ訳では御座いませんが・・・



先日、シネマ狂の友人から頂いた アカデミー作品賞受賞:

モノクロトーキー映画『The Broadway Melody(1928・米)』を観ました




舞台なら摩天楼ニュウヨーク:ブロードウェイ、映画なら西の都:ハリウッドへ・・・

スターダムへのし上がろうと、全米もとより世界各国から役者や芸人が集まった時代、


華やかなりしショウビジネス界の表と裏、光と影を 男女三人の恋模様を絡めつつ・・・

お馴染み「Broadway Melody」の曲目に乗せ描く MGMの世界初トーキーミュージカル作品です




田舎から成功の夢を抱いてブロードウェイにやってきた 勝気な姉と内気な妹・・・
舞台のオーディションやリハーサルのドタバタシーンにも、効果的に白と黒が用いられてオリマス
見ているだけで足がつりさふ… 華麗でチャーミングなつま先でのタップシーンにもご注目!







言わずもがなですが、モノクロ映画では総天然色映画と違い、「白と黒」の世界

従って、照明の使い方や衣装の効果に配慮しつつ、白はより白に 黒はより黒に・・・ 
お化粧も濃く、人物を時にくっきりと 時におぼろげに演出する必要がありました



バイカラーの衣装や スパンコール・ラインストーンといった動きの出る装飾を駆使し、

役者の表情やしぐさ・声色もオーバーに、わかりやすく表現することが求められます



実際の町並みや衣装・お化粧の色合いを想像するのもモノクロ映画の愉しみのひとつ・・・

1960年代に総天然色映画が普及するまで、人々は白と黒の世界に想像力を膨らませました



◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆



今宵は、簡潔なようでいて奥深い・・・ 白と黒の装いをご紹介

白と言ってもアイボリー寄りだったり、黒と言っても墨黒だったり、、、

マットな質感にファーの柔らかさ、シャイニーな光沢感、透け感がもたらす効果など、

モノクロ映画のスタアの艶姿を想像しながら、ご覧頂けたら愉しきことでせふ!



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リトル・ブラック&ホワイトドレスとでも申しませふか、この可憐さときたら!
クリームを幾重にも重ねた、ウェディングケーキを思わせるスカート
羽根のヘッドドレスと葡萄のドレスクリップで、少女から一歩踏み出して・・・
1950年代段フリルドレスの詳細はコチラ・・・
ハートモティーフバッグの詳細はコチラ・・・
1940~50年代葡萄ドレスクリップの詳細はコチラ・・・




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艶消し絹地が淑女のシルエットをおぼろげに映し出す、1950年代のドレス
フレア&タイトのスカート二段重ね! 前後襟元の大胆なデザインチェンジも見事
チュールで花を包んだドラマティックな帽子で、ニュールックの女優気分・・・
ねじりビーズ首飾りの詳細はコチラ・・・




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シルクシフォンにサテンのさざなみが寄せては返す、スペシャルドレス!
二段スカートのみならず、ロングストールにまで施された気の遠くなるひだ・・・
透けた肌の美しさを、ファーの帽子とラインストーンが引き出します
ラインストーンフリンジチョーカーの詳細はコチラ・・・





妹役で出演のアニタ・ペイジ嬢は、わたくし好みのどこかファニーな男顔・・・
滑らかな肌に映える黒ドレスとラインストーンの瞬きが、初々しさの中に宿る色香を醸し出す

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『The Broadway Melody』封切り直後の1929年、

ブロードウェイと同じ東海岸の金融街:ウォール街から始まった恐慌は世界へ飛び火



一部の富裕層を除き、人々は大失業時代を迎え 日々の暮らしにも事欠くやふになります

民衆の怒りの矛先は、他者へ・・・ ことに他国から来た民族へ

同時多発的に出現した排他主義から 第二次世界大戦へと突き進んで行きますが、

これはどこかで聴いたお話、、、  デジャヴでせふか???? 




かつて、希望を抱き大海原を渡って来た移民たちが築いたユニークな国において、

誰もが一攫千金や夢舞台を目指した時代から 一世紀が過ぎようとしております

モノクロ映画と違い、現実社会では様々な色が存在しますが、、、


果たして、一世紀のちにも・・・  自由の女神が燦然と輝く世界でありますか否か





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Dress you up !



例年ながら、アカデミー賞の行方が話題になる季節となりました




メリル・ストリープ女史による涙の抗議演説も話題をさらった 本年度・・・

誰が、どんな作品がオスカー像を手にしたかはモチロンですけれど、

いちモオドファンとしては、華やかなりし女優陣のドレス姿も気になるところ



父親と共に出演した『ペーパー・ムーン(1973)』にて、史上最年少の10歳でアカデミー助演女優賞を得たテイタム・オニール
凛々しい男装るっくも、彼女のあどけなさを引き立て お洒落特別賞をあげたくなる小粋さ!

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皆様もおそらく、ご贔屓の男優・女優がおられませふ


わたくしの脳裏に焼きついているのは、10年以上前のクロエ・セヴィニー嬢・・・

黒ボウタイに所々スパンが瞬くシースルーの問題作ドレス、真っ赤な紅、、、



とびきり美系でグラマラスな女優がレッドカーペットを豪奢に彩るのも素敵だけれど、

モデル出身:不可思議なバランス感覚を操る彼女にしか表現できぬ世界、

エスプリと毒っ気の効いた装いは、わたくしの中で色褪せることはないでせふ


「Dress you up」、、、 
一番の近道は、アナタだけの魅力を発掘することにありさふです



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さて、今宵は レッドカーペット、といふわけでは御座いませんが、

人生において、ドレスで女を上げる・・・ そんな特別なシーンにお似合いの、

ハッとしてグッとくる とびきりのドレスをご紹介いたしませふ


いずれも、近日当方にご縁のあった 英国デザイナーによる銘品たちでアリマス





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英国で成功したデザイナーの一人、「Jean Allen」の1950年代の2ピース・・・
現代では珍しいロングコート&ドレスの組み合わせが、時代の余裕を感じます
ヴェルヴェットをアクセントに鈍い金銀ラメ糸が瞬く、とびきり贅沢な生地使い!



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こちらもおなじく「Jean Allen」、1960~70年代のボン・シックなリトルドレス
透けた袖、波打つ縞・・・ブリジット・バルドーの小悪魔笑顔が浮かぶやふな
ピンクベージュに黒の組み合わせに、鈍い紫サテンリボンがピリリと効いて
1950年代リボンラインストーン首飾りの詳細はコチラ・・・
ビーズ×ラインストーンバッグの詳細はコチラ・・・




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ユニークなパーティドレスを世に送り出した、「Yvonnne Jacovou」のカクテルドレス
孔雀の羽のやふに妖しく色を変えるロングプリーツは、華やかな場や衣装にもってこい
1970年代頃のものなれど、ハリウッドの黄金期を髣髴とさせる貫禄アリ!
タッセル風ビーズ首飾りの詳細はコチラ・・・







賞や名誉を得て、歴史の記録に残ることは中々出来うることではありません


一方で、記憶の断片に遺るやふな 粋な装いをした名もなき人、、、

そんな姿が、ふとした時に鮮やかに蘇って 再び胸ときめいたりしませんか





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毛糸の想ひ出



先週に続き、今週末も列島を覆う大寒波・・・

まだまだ、春一番は先のやふです





寒がりなわたくしにとって、この時期手放せないのがセーター

昨今よりもっと寒く、ましてや防寒用の特殊化繊肌着などなかった昔、、、



何度もほどいては編み直し、たとえお下がりでも新しい命を吹き込める毛糸は、

物資乏しき時代、暖をとるのにもってこいの身近な万能選手だったのでせふ



高度成長期に入ってもなお、編み棒と毛糸のみで好みを形に出来ることから、

1970年代頃までは、国問わず各家庭で盛んに編み物が行われました



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母方の亡き祖母は、戦時中のもんぺ以外は絶対にパンツを履かない主義・・・

小柄でまるっとした体型にぴったりのセーターにブローチ、きちんと紅をひいて

体の線にあったタイトスカートに身を包んだ晩年の出で立ちが記憶にあります



出征する祖父を見送る若き祖母の写真が 今の自分に瓜二つなのに驚きつつ、

(パンツるっくが多いお転婆な所は、祖母に似なかったのかしらン)と クスリ・・・




今宵は、どこのどなたが誰を想うてか編んだ・・・ 

この世に一枚、紳士用の手編みセーターを中心にご紹介

無論、ご婦人がゆったりと着て頂いても中々オツな趣きかと想われますが



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ユリの紋章柄がトラディショナルな、トリコロール色のタートル
ボーラーハットをあわせて、パンクなエスプリを漂わせるのもまた新しきかな
ユリの紋章セーターの詳細はコチラ…




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首元がレースアップとは珍品の、素朴なフィッシャーマンニット
ポケットまで続くケーブル模様が、編み手の洒落っ気を暗示させます
レースアップニットの詳細はコチラ・・・




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麻が入ったような、シャリ感のある爽やかな風合いのVネック
褪せたインディゴを思わせる染色、デニムのやふに長く付き合いたい一枚
Vネックニットの詳細はコチラ・・・




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霜降りって、何故こんなにノスタルジックな心持にさせるのでせふ・・・
紳士のドレスダウンの必需品:ニットベストには、ハンドメイドのキャスケット
霜降りニットベストの詳細はコチラ・・・
1920~30年代プルオーバーシャツの詳細はコチラ・・・
ハンドメイドキャスケットの詳細はコチラ・・・






わたくしにとっては、遠き家族との想ひ出を回想させる 手編みのセーター・・・

(ワア、こんなお揃いのセーターで 出掛けたの!?) 
(このチョッキ、お父さん若い頃からずっと着てる、、、)


こんな雪の夜、アルバムをめくりながら過ごすも 時にはよきかな  



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壁を越えて



新年明け、アレヨアレヨと半月近く経過しております・・・




さて、私事ながら昨年より ひょんな事から美容学校とご縁がありまして

月に数回 二十歳に満たない若者から 働き子育てしながらの先輩に混じり

四十路を前に、ピカピカの新入生となったワケで御座います



モードは勿論、美容界には性を超えて活躍するトランスジェンダーの方々も多く、

彼ら彼女らに眠る爆発的な潜在力には、目を見張るばかり!

小耳にはさんだ所によると、男性ホルモンが女性ホルモンに限りなく近づいたとき、

「美」をつかさどる能力が最大限に分泌されるとか、、、


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性的マイノリティーでない方々の中でも、ハロウィンやクリスマスの機会に

女装や男装をして、いつもと別の自分のやふで胸が高鳴った方も居られませふ


人は、時として思いがけない自分と出くわし 目から鱗が落ちることがあるのです



◇   ◆   ◇   ◆   ◇   ◆



はるか昔、古代では両性具有は神秘の象徴とされた時代を経て

近代では 貴族などの上流社会の密やかな戯れとして女装・男装は好まれました



以前も「男装実験室」と題し、この「戯れ言」でも様々に試みましたが、

今宵はもう少し気軽なもの、、、


たとえば、彼の 父の私物をちょっと拝借してみたワ・・・ 

ウディ・アレン監督『アニーホール(1977年)』劇中のダイアン・キートンみたく・・・
たまたまその辺りにあるものを着ちゃったの、ってな具合のちぐはぐな装い

そんな雰囲気が野暮ったくて粋な、お転婆娘の装いをご紹介致しませふ
 


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マスキュリンの代表格と言えば、伝統的なチェスターコート
ベルベット使いが格式高いけれど、花が包まれた帽子で英国貴族を気取ったの
首飾り代わりの変え襟はモチロン、ハイカラーでネ
ヘリンボーン柄チェスターコートの詳細はコチラ・・・




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同じチェスターコートでも、茶の千鳥格子なら柔らかな表情
ラメ糸織のボタニカルワンピースを合わせちゃいけない理由って?
今日はターバン帽にて、チョイとデカダンな馨りを漂わせるの
1970年代ボタニカルワンピースの詳細はコチラ・・・




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格子の羽織に格子のブラウス、水玉のスカアフを首元にきりり
ツウィードのニッカボッカと編み上げブーツでずんずん歩くの!
飴玉みたいな緑のボタンが、からしのベレエに映えるでせふ?
茶×緑格子のジャケットの詳細はコチラ・・・




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まさに気分はダイアン・キートン! 戦前の作業用コートを羽織ったの
ベージュと茶のみの装いだけど、灰色の空の下でだってとてもシックよ
1930~40年代作業用コートの詳細はコチラ・・・
1950年代ギンガムワンピースの詳細はコチラ・・・






世界各地で 壁が再び築かれやふとしている今だからこそ、

自分の中の捨ててよいプライドや思い込みの壁を、ほんの少し越えられたら・・・


そんな想いをあらたにした、年始でアリマス



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年始のご挨拶




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新年あけましてお目出度ふ御座います・・・

本年も 皆様のご健康とご多幸を、お祈り申し上げます

お客様各位におきましては 変わらぬご愛顧を賜れましたならば 誠に幸いに存じます





麗らかな陽気の年明けを迎えた日本列島・・・ 弊店は5日より、商い始めであります


日頃ご贔屓を賜っている皆様、またこれから出逢う方々とのご縁に感謝し 

酉(とり)の如く 自由に羽ばたける年となりますことを願いつつ・・・ 




本年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます






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Pearlマダム&ムシュウ

Author:Pearlマダム&ムシュウ

福岡に御座います、フランス中心の
ヴィンテージ・アンティークショップ
Pearlのマダム&ムシュウによる
日々の戯れ言を綴った日記です

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